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共感しにくい「結婚後も恋愛したい男」の言い分 人は「寂しさ」とどう向き合うべきか

東洋経済オンライン / 2021年9月5日 15時0分

恋愛を続けたいという既婚男性の言い分とは…(イラスト:堀江篤史)

35歳以上で結婚した「晩婚さん」の話を聞き続けている。夫婦で登場してくれた人を含めるとこの7年間で200人以上にインタビューをしてきた。恋愛には不器用だけど誠実で利他的な人が多いと感じている。

もちろん例外もいる。大手メーカーで管理職をしている梶原卓也さん(仮名、43歳)は30代半ばから恋愛ゲームが楽しくなってしまい、マッチングアプリで知り合った智子さん(仮名、36歳)と同棲して結婚してからも他の女性との交際を続けていた。1歳の息子を世話しつつコロナ禍である現在は浮気を我慢しているが、今後も「妻にバレないようにやると思う」と明かす。

「私は常に心と体が満たされていたいんです。息子のことはめっちゃ可愛がっていて満足していますし、妻ともセックスレスではありません。でも、自分が現役であることを確認したい気持ちがあります。風俗などにはまったく興味がなくて、恋愛のプロセスを踏みたいような相手といかにそのプロセスを簡略化して(肉体関係に)持ち込めるかが重要です。それを求める精神と肉体は年齢を重ねても衰えることはないのだと感じています」

色黒でお洒落な髭を生やしている卓也さん。のんびりした話し方の中にも知性や客観性が感じられて、モテるタイプなのだとわかる。東京の有名私立大学を卒業してから大企業で出世コースを歩んでいて、自分でもそれを自覚している。なかなか共感しにくいケースかもしれないが、「こんな晩婚さんもいるのだ」という事例として取り上げておきたい。

■女性への信頼を喪失した過去

両親やきょうだいとの関係も円満だという卓也さんには、自信と女性への信頼を喪失した過去がある。大学1年生のときから5年以上交際していた同級生がいて、結婚の約束もしていたのに振られてしまったことだ。

「卒業してお互いに働き出してから平日は会えなくなり、私は初めての一人暮らしと会社という新しい世界で浮ついていたのだと思います。他の女性とも付き合うようになり、彼女にバレてしまいました。その女性には気持ちが入らず、彼女のほうをとることを宣言して戻ったのです。でも、彼女の気持ちは元通りには戻らず、関係がギクシャクしてしまって別れることになりました」

完全に自業自得である。しかし、結婚の約束をしていたのに去られてしまったことがショックだったと卓也さんは主張する。

すっかり自信を失った卓也さん。学生時代はほとんど経験がなかった合コンを繰り返しつつ、結婚相談所にも入会。30歳までには結婚しようと決意した。

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