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コロナ禍の入院患者にWi-Fi環境が欠かせない訳 元フジアナ・笠井さん「孤独を救ってくれた」

東洋経済オンライン / 2021年9月7日 7時40分

コロナ禍で、病院内でもリモートの重要性を感じる場面が……。今、病院では療養との両立を模索している(写真:Tempura/iStock)

東京都足立区にある社会医療法人社団慈生会(伊藤雅史理事長)が運営する介護老人保健施設(=老健)「イルアカーサ」では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で入所者とその家族らはオンラインで面会をしている。

老健とは、自宅と病院の中間施設として位置付けられた介護施設。入所しているのは介護が必要と認定された人だ。主に病院で治療を終えた高齢者が、退院後の自宅復帰を目指している。老健の入所期間は、病院退院後数日となる人がいる一方、家族が介護の準備をすぐにできない場合などには、数カ月にわたるケースもある。

「イルアカーサ」という施設の名前は、スペイン語で、「家に帰ろう」という意味だ。高齢者の療養の場を、家族の住むわが家に近づけたいという思いが込められている。しかし、コロナ禍で昨年来、入所者とその家族らの対面による面会はかなえにくくなった。

■オンライン面会で入所者、その家族らに笑顔

家族 
「お父さん、元気そうだね」

入所者の男性
「ありがとう。元気にやっているよ」

8月後半のある日の午後2時半過ぎ頃。老健「イルアカーサ」の3階の一室では、タブレット端末の置かれたテーブルの前に座った入所者が、オンライン面会をしている最中だった。

入所者との面会のために施設を訪れた家族は、衣類の着替えなどを施設の職員に渡した後、1階の施設入り口を入ってすぐにある相談室で、パソコン(PC)の置かれたテーブル前に座り、階上の入所者がPCモニター画面に映るのを待つことになる。

その日のオンライン面会ではPCモニター画面越しに入所者と、その妻と長男が、互いに元気であることを確認し合っていた。わずか10分間の面会で、入所者と家族は笑いが絶えなかった。その様子を横で見ながら、慈生会の伊藤理事長は静かに微笑んでいた。

オンライン面会は毎日午後2時半から4時半まで、各回15分間が割り当てられている。面会前後にタブレット端末などを除菌する時間を除いた正味10分間、入所者とその家族らが、やすらぎのひと時を過ごしている。土日には、最大で8組がオンライン面会をしているという。

慈生会の老健「イルアカーサ」では今年2月、同じ足立区内で同会が運営している等潤病院(164床)では、それに先駆けた昨年12月、それぞれ無料Wi-Fiの環境が整備された。老健「イルアカーサ」では入居者とその家族らの面会で利用され、一方で、等潤病院では外来患者は1階外来待合エリアで、入院患者は病棟各階の談話室でWi-Fiが利用できるようになった。

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