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自民党総裁選「テレビ」の報道がやたら過熱する訳 最もわかりやすい権力闘争に視聴者の関心集まる

東洋経済オンライン / 2021年9月7日 12時0分

「権力」をめぐる「権謀術数」があるからこそ、報道も過熱する(写真:Akio Kon、Kiyoshi Ota /Bloomberg)

菅義偉首相の電撃的な「辞任表明」で、自民党は一気に〝総裁選モード〟に突入した。

9月17日の告示日を前に、出馬を表明する議員が相次ぎ、「票」をめぐって早くもさまざまな駆け引きが行われている。

テレビのニュースや情報番組も、すでに冒頭から「総裁選」である。

新型コロナの最新情報や、アフガン情勢、眞子さまの結婚問題などは「ひとまず後に回して」、岸田文雄氏の動静、河野太郎氏の発言、安倍前首相による高市早苗氏支持の表明など総裁選に関するニュースを大々的に伝えている。

これから9月29日の投開票まで、「ポスト菅」は誰なのかをめぐって、永田町と同様にテレビも確実に〝ヒートアップ〟していく。

なぜなのか。

■「権力闘争」「人事」に視聴者の関心が集まる

自民党の総裁は、現時点ではイコール「総理大臣」でもあるから、日本の舵取りを誰が担うのかに視聴者が興味を持つのは当然なのだが、それと同時に視聴者は「権力闘争」「人事」に興味を引かれる。特に50代以上の男性にとっては「大好物」と言ってもいい。

派閥間の駆け引き、党内力学の変化、長老たちの言動、声を上げる中堅若手……など、短期間にさまざまな人間模様を見ることができる。

古くは田中角栄氏や、中曽根康弘氏など自民党の総裁選では「金」「裏切り」などのワードを伴う〝ドラマ〟も多く生まれてきた。つまり総裁選は見ていて「面白い」。

20年前の総裁選で小泉純一郎氏が、党員投票で圧倒的な票数を集めてそのまま総裁、首相となったことを鮮明に覚えている人も多いだろう。

当時もテレビのニュースやワイドショーは、小泉氏と彼を応援していた田中真紀子氏の街頭演説を連日取り上げていた。

私も当時、情報番組で総合演出を担当していたのだが、この時の総裁選は「数字が取れた」。つまり視聴率が高かったのである。

「劇場型政治」「ワイドショー政治」などと批判もされたが、2001年の総裁選で「小泉ブーム」が起きた一因には、間違いなくテレビによる報道もあっただろう。

「総裁選」とテレビは親和性も高い。

そして、その理由は「公職選挙法が適用されない」ことも大きい。

自民党総裁選は、あくまで「政党の総裁」を選ぶ選挙なのだ。

衆議院の総選挙や参院選といった「国政選挙」、あるいは都知事選や県議会選など地方自治体の選挙とは違って「公職選挙法」の適用外である。

実質的には「次の総理」を選ぶ選挙だが、投票資格があるのは自民党員と国会議員〝だけ〟であり、「公職の選挙」ではない。

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