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自民党総裁選「テレビ」の報道がやたら過熱する訳 最もわかりやすい権力闘争に視聴者の関心集まる

東洋経済オンライン / 2021年9月7日 12時0分

コロナ対策、景気対策、福祉、教育、外交、防衛などについて候補者の考えを知りたいというニーズはもちろんあり、そこに力を割くのが報道としての王道だろう。絶対に必要だと思う。

ただ、「政策を伝えてほしい」というまともに思える指摘以上に、「街頭演説バトル」や「水面下で蠢く派閥領袖」のほうに多くの視聴者の関心が集まるのも事実である。     

また自民党総裁選の報道によって「埋没」しかねない野党各党と、その支持者も神経を尖らせることだろう。「総裁選をたっぷり取り上げることで、結果的に自民党の宣伝をしているのではないか」と。

ただ、多くの人に関心を持ってもらうことは政治を行ううえで重要なことである。興味を持たれない政治家・政党では、肝心の政策を実現していくことも困難だろうと私は考える。野党の代表選も、その時は報道しているはずで、「大きく取り上げるかどうか」は、要するに世の中の関心があるかどうかとイコールなのである。

今の日本で最もわかりやすい「権力」をめぐる「権謀術数」が繰り広げられる。

おそらく「ポストの約束手形」「裏切り」といった言葉も飛び交うだろう。さまざまな噂もまことしやかに出てくる。

そして放送するにあたって「公職選挙」ほどの〝制約〟もない。

生々しい人間模様を同時進行できる。

そんな、視聴者の関心が集まる「総裁選」を、テレビが放っておくわけはないのである。このようにして良くも悪くも、テレビは総裁選でやはり「盛り上がって」しまうのだ。

村上 和彦:TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授

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