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自民総裁選、若手議員・党風一新の会が変える構図 当選3回以下の7割、90人が入会する一大勢力に

東洋経済オンライン / 2021年9月14日 9時0分

自民党の若手議員でつくる「党風一新の会」の代表世話人に就いた福田達夫氏(前列左)。写真は2018年6月、陸上イージス配備計画を伝達する福田氏(写真:時事)

次の総理総裁となる「ポスト菅」を決める自民党総裁選の告示が迫る中、党内若手が結成した「党風一新の会」の動きが永田町の注目を集めている。

派閥主導の総裁選びに異議を唱え、「新総裁はそれぞれの議員が自分で考えて選ぶべきだ」と主張しているからだ。

これまでの総裁選は、派閥を軸とした多数派工作で結果が決まるケースが多かった。党内の若手議員は派閥領袖の言いなりで投票してきたのが実態とされる。しかし、今回総裁選は菅義偉首相(総裁)の突然の退陣表明で大混戦が想定される。所属全衆院議員の3割近い若手の決起は、「総裁選の構図を一変させる可能性」(自民幹部)も秘める。

■代表世話人に福田達夫氏が就任

もちろん、この若手議員らが、最終局面で派閥の締め付けをはねのけて行動できるかは不透明で、「最後は派閥領袖に抑え込まれる」(自民長老)との見方も多い。ただ、第2次安倍政権発足以降、菅政権も含めて党内に浸透していた「モノ言えば唇寒し」の状況からの脱却は、衆院選に向けての国民へのアピールとなることは間違いなさそうだ。

党風一新の会は9月10日夜、設立総会をオンラインで開催した。呼び掛け人は、細田派の福田達夫(54)、竹下派の津島淳(54)両衆院議員らで、「若手国会議員有志による議員連盟」との位置づけだ。

70人の呼びかけ人は、細田派16人、岸田派13人、麻生派と竹下派が各10人、二階派6人、石破派4人、石原派1人、無派閥10人とまさに派閥横断的な集まり。オンライン総会には約60人が参加し、入会者総数は90人という、当選3回以下(126人)の7割を超える一大勢力だ。

オンラインで意見交換した総会では、代表世話人に福田氏を選出。「党改革を通じた政治改革」や「国民政党としての信頼回復」を求める提言をまとめ、党執行部や総裁選候補者に申し入れることを決めた。

福田氏らは総裁選の日程が決まった時点から各派若手有志との個別会合を通じて、党総裁選では自主判断で投票先を決めることを主張していた。福田氏は総会後、記者団に「派閥一任で総裁選の行方を決めないことはほぼ達成できた」と胸を張った。

取りまとめた提言では、2009年の衆院選で自民党が下野した経緯に触れ、「かつての反省を忘れ、再びおごりが生じているとの批判が聞かれる」と指摘。「安定政権が続く中で強引とも取られる政権運営や、国民意識と乖離した言動も散見される」として、コロナ対応も含め「総裁選で国民の声に向き合い、明確なメッセージを発信するよう求める」と主張している。

■立ち上がった「安倍チルドレン」

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