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「何となくFIREで早期退職したい人」に欠けた視点 「自由な生活」を得るために必要な条件とは

東洋経済オンライン / 2021年9月15日 10時30分

FIREは現実的に可能なのでしょうか(写真:OkinawaPottery/PIXTA)

FIRE(ファイア)と言われて、ピンと来るのは学生、20代、30代の人が多いかもしれません。比較的新しいキーワードであるFIREは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、勤労所得に頼らず投資収益で生活できる状態を指します。

つまり、働かずに配当金や分配金、資産の取り崩しだけで生活するということ。理想の生活と感じる人がいる一方、勤労を美徳とする人からは首をかしげたくなる生き方かもしれません。

以前からアーリーリタイアメントという言葉がありました。外資系金融機関に就職し、年収数千万円から数億円を稼ぎ、頃合いを見て自由な生活を謳歌するような人生設計です。ところが、最近よく聞くFIREは今までのアーリーリタイアメントとは違うようです。何が違うのでしょうか。

■FIREは一般市民の夢と希望

FIREは2つの要素から成り立っています。1つ目は経済的に自立していること。2つ目は若いうちに退職すること。

1つ目の経済的自立に関して、「4%ルール」という考え方があります。実際の利回りからインフレ率を差し引いた実質利回り4%で資金を運用し、運用益だけで生活するというものです。利回り4%ですから、年間の生活費を4%で割り戻すと、25年分の生活費を貯めると、一生運用益だけで生活できる計算となります。

2つ目の若いうちに退職することについては、「今の仕事」に依存しないで仕事や会社を選べる立場になること、好きなことをすること、などの意味があると考えます。

筆者が大学で学生に講義をする中で気がついたのは、将来に対する諦めの意識です。○○したいから就職するというよりも、学校を卒業したら働かないといけないから働く。会社にすべてを注ぐ働き方ではなく、正社員になれて安定した収入が得られればいいという意見がそれなりにあります。

正社員になることができない人も多い中で、ぜいたくに感じられるかもしれません。しかし、頑張っても報われないという諦めのような意識が根底にあると感じます。

そんな中で、収入を貯蓄と投資に集中させ、早期に経済的な自由を得るとことは現実的な「夢」であり、若者にとって数少ない「希望」となりうるのかもしれません。

FIREという言葉を知っている大学生がいて、実際に学生のうちから投資の勉強を始めています。都内のある大学では投資サークルが存在し、その中にはFIREを目指している人もいます。

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