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「疲れが取れない人」が知らない脳疲労の正体 精神科医の僧侶が教える「心を整える」技術

東洋経済オンライン / 2021年9月17日 13時0分

ストレスが色濃くなり、情報過多で脳疲労が起きている状態。それが現代人特有の問題と言えるでしょう。

■「脳疲労」の正体は自律神経の乱れ

脳疲労とは、正式な医学用語ではありませんが、メンタルヘルスの専門家の多くがその存在を想定しています。脳の機能が失調していることをもって推定される状態で、主に、自律神経の調整作用に影響が見られます。

脳には、前頭葉と視床下部、そして海馬や扁桃体などの重要な部位があります。

視床下部は、脳の奥のほうにある自律神経のコントロールセンターにあたる部分です。そこに密接に関わっているのが、理性の中枢と言われる前頭葉です。中でも、おでこの真ん中あたりの内側前頭前野という部分は、雑念が増えると、働きすぎて疲れてしまいます。

海馬と扁桃体は、大脳の奥のほうにある、大脳辺縁系と言われる場所にあります。海馬は、記憶の中枢。過去のつらい記憶がひもづけられている部分です。扁桃体は、感情の中枢で、恐れや不安や恐怖、イライラなど、ネガティブな感情が湧き出す部分です。

理性の中枢である内側前頭前野と、記憶と感情の中枢である海馬と扁桃体。両者は神経線維でつながっており、密接に関与し合っています。ネガティブな感情が扁桃体で生じると、私たちはそれを理性の力でコントロールしようとして内側前頭前野を活発に働かせます。

これは人間という高等生物が社会生活を営むうえで大切なことですが、あまりにも内側前頭前野を活動させすぎると疲れてしまうため、時には瞑想をして休ませてあげるといいということが脳科学(神経科学)でわかってきています。

内側前頭前野と扁桃体の摩擦が大きくなればなるほど、ストレスが生まれます。するとその影響は視床下部にまで及び、自律神経のコントロール機能を乱れさせてしまうのです。

そして、これが体調不良として表れます。こういった脳の複数の箇所における衝突や乱れが、脳疲労の正体と考えられています。

食事中にスマートフォンを見ない、1日5分でも瞑想して脳を休ませるということをしていけば、少しずつではありますが着実に、自律神経の乱れも改善していくでしょう。

瞑想のすばらしいところはそれだけではありません。『モンク思考』のジェイ・シェティさんのように、瞑想を習慣にしていると、「今日は脳の働きが悪いな」とか「思考力が落ちてきたな」というように、体の症状が出る以前の、脳疲労の段階で察知できるようになるのです。

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