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石破茂氏、自民総裁選「不出馬」で生き残れるか 河野氏支援、安倍&麻生氏の反発で両刃の剣に

東洋経済オンライン / 2021年9月17日 7時40分

9月15日、記者会見で答弁する自民党の石破茂・元幹事長(写真:時事)

大混戦の自民党総裁選で対応が注目され続けた石破茂元幹事長が9月15日、不出馬を決断した。同氏とともに国民的人気を誇る河野太郎規制改革相を支援することで、自民党の大改革実現を目指すというのが撤退の理由だ。

河野氏の弟分とされる小泉進次郎環境相との共闘による「KIKトリオ」の国民的人気で総裁選を勝ち抜き、自らも要職に就くことで総理総裁候補としての生き残りをかける戦略とみられる。

永田町では「河野首相・石破幹事長・小泉官房長官」という人気者トリオの政権誕生をはやし立てる向きもあるが、党内ベテランの多くは「世代交代による派閥や領袖クラスの影響力喪失」に反発している。加えて、脱原発など異端の政策を主張してきた河野氏には、自民党政権を支えてきた霞が関の官僚組織や経済界の不信感も根強い。

■安倍、麻生両氏次第で岸田氏優位に

今回の総裁選は、党内保守派の代表格として出馬した高市早苗前総務相の想定以上の健闘などで、決選投票必至との見方も広がる。その場合は、人気投票に近い地方票の重みがほぼなくなり、国会議員票が帰趨を決めることになる。

政界の下馬評で「本命・対抗」とされる河野氏と岸田文雄前政調会長による決選投票となった場合、石破嫌いで知られる安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相の意向もあり、反河野票が安倍、麻生両氏と近い岸田文雄前政調会長に集中することも想定される。

それだけに、長考の末の石破氏の不出馬・河野氏支持が吉と出るのかどうか。「勝負は投票箱のふたを開けるまでわからない」(自民幹部)のが実情だ。

石破氏は15日夕の石破派臨時総会後の記者会見で、17日告示の党総裁選への出馬を見送り、すでに出馬表明している河野氏を支援する方針を明らかにした。

石破氏は「自民党を変えてほしいとの声に応えるためには改革を志す勢力が、二分することなく一致すべきだ」とし、「改革の志が一致したこと、政治理念、国家に対する危機感、国家国民に対する使命感を共有したこと」を河野氏支援の理由に挙げた。

石破氏は13日の河野氏との会談について、「水月会(石破派)の力をぜひ借りたいとの申し出があり、これを重く受け止めた」と説明。14日に河野氏の支持を表明した小泉氏についても「強く共鳴し、思いを共有している」と語った。

15日の石破氏の不出馬会見は1時間半近くに及び、ネット上で中継された。記者団からの質問が集中したのは、石破氏が「再調査が必要」と強調してきた森友問題への対応だった。

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