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ジェネリック薬「どれも一緒」と考える人の大誤解 患者が積極的にメーカーを指定する時代が来る

東洋経済オンライン / 2021年9月29日 18時0分

ジェネリック医薬品、メーカーまでこだわっていますか?(写真:IYO / PIXTA)

先日、診察室で患者さんから次のような質問を受けました。

「先生、この前薬局に行ったら、薬剤師さんから「ジェネリック薬でいいですか?」って聞かれたけれど、ジェネリックって本当に大丈夫なんでしょうか」

高橋英樹さんや黒柳徹子さんなどがテレビのCMでジェネリック医薬品を奨めているのを視聴して、ジェネリックという言葉に聞き覚えのある方は多いかもしれません。が、その意味はよく知らないという人もいるでしょう。

さらに、最近ジェネリック医薬品メーカーの不祥事が相次いでいるため、安全性に不安を持つ人もいるでしょう。今回は、「ジェネリック医薬品とのつきあい方」についてお話しします。

■そもそもジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、後発医薬品のことをさします。新薬(先発医薬品)として開発された薬が特許出願日から20年という特許期間が過ぎると、審査を受けた上で他の医薬品メーカーから同じ有効成分の薬の発売が可能となるのです。それらが後発医薬品とかジェネリック医薬品と呼ばれます。また、ジェネリック医薬品の中でも新薬のメーカーから承諾をうけた上で他のメーカーがつくっているオーソライズド・ジェネリックというものもあります。

ジェネリック医薬品は、2005年に数量ベースで32.5%というマイナーな存在でしたが、2020年9月時点で78.3%まで成長(厚生労働省『令和2年薬価調査結果』)。すでにメジャーな存在ということができます。また、ジェネリック医薬品への転換がより進んでいる米国では90%を超えているのです。

わが国で、なぜジェネリック医薬品がこんな短期間に増えたのでしょうか。それは、厚労省が医療費の抑制のために、その普及を強力にすすめてきたからです。新薬から価格の安いジェネリック医薬品に置き換え、医療費を抑えようとしてきたのです。

そもそも新薬の開発には数百億円から数千億円という莫大な資金が必要となるため、その開発費が上乗せされて価格が設定されています。新薬メーカーは特許で守られた20年間はその薬を独占的に販売でき、開発費を回収することができます。そして、特許が切れるとジェネリック医薬品が登場するのです。

ジェネリック医薬品の価格は、販売当初は原則として先発医薬品の約半分に設定され、その後も市場価格の調査から薬価を改定され続けます。そのため、先発医薬品の価格の2割程度になる製品もあります。

ジェネリック医薬品が市場で増えることになれば先発医薬品の価格も低下し、結果として薬価全体が下げられます。また、ジェネリック医薬品への置き換えが進まない薬品では、一定の率で先発薬品の価格が下げられることになっているのです。

■ジェネリック医薬品の品質は?

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