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「させていただく」多用する人にモヤっとする理由 「大人にふさわしい文章力」を身に付けるための基本

東洋経済オンライン / 2021年10月8日 12時0分

丁寧な言葉遣いは良いことですが乱発しすぎると違和感が出てしまいます(写真:takeuchi masato/PIXTA)

長かった緊急事態宣言が解除になりました。私たちの生活にも少しずつ平穏が訪れようとしています。アフターコロナにおける成功のキモはなんでしょうか? コロナ以前は人間力が評価の中心でした。マネジメント力、リーダーシップ力、コミュニケーション力などはもちろんのこと、お客様との雑談力や営業トークも評価されました。

ところが、コロナ禍では従来型の直接コミュニケーションがリモートに置き換わりました。ミーティングや打ち合わせも、チャットやメールが中心となりました。これは、求められているスキルが、人間力からテキストベースに置き換わったことを意味しています。では、評価される文章力とはどのようなものでしょうか。

今回は、私たちがビジネスシーンで間違えやすいエッセンスについて解説します。皆さまは正しい使い方がわかりますか。

■「させていただく」の広がりはいつ

ビジネスシーンでよく耳にする「させていただく」というフレーズがあります。拙著『「バズる文章」のつくり方』でも詳しく解説していますが、「させていただく」という表現自体は日本語として間違いではありません。多用しすぎることで違和感を覚えてしまうのです。

「させていただく」はビジネスシーン以外でも浸透しつつあります。立法府の最高機関である、国会でどの程度使用されているのか調べてみました。

いったい、いつごろから使われ出したのでしょうか。「国会会議録検索システム」というデータベースで調べると、衆参すべての過去の議事録が検索できます。衆議院、参議院、両院協議会、合同審査会等のなかで「させていただく」がどの程度使用されているのか確認してみます。

1975年には3538件、1985年には6058件。1989~1990年の昭和から平成にかけては横ばいですが、2009年/1万2898件、2010年/1万4355件、2011年/1万6353件と一気に増加します。令和にはいり、2020年/1万5385件、2021年(9月末迄)/1万4566件が確認できました。

まず、急増した2009年に注目してみましょう。2009年(平成21年)には歴史的な出来事がありました。第45回衆議院議員総選挙が施行され、民主党が総議席の3分の2に迫る308議席獲得と圧勝し、鳩山由紀夫内閣が正式に発足したタイミングです。

筆者が、違和感を覚えたのが、「代表を務めさせていただいております」「質問させていただきます」という国会答弁だったと記憶しています。また、当時は、行政刷新会議が行っていた「事業仕分け」なるものが注目されました。

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