1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

介護で東京と岩手を往復する男性が得た「気づき」 遠距離に住む親の介護をする人たちの工夫

東洋経済オンライン / 2021年10月15日 17時0分

東京に住んでいる子と、地方に住む親。介護が必要になった場合の遠距離介護とは……?(まんが:上田 惣子)

団塊の世代が後期高齢者となり、国民の4人に1人が75歳以上になる「2025年」が近づいてきている。しかし、多くの人が、実際に親が倒れるなどして当事者になるまで介護の対策をしていないのが実情だ。

実際、親が突然倒れ、巻き込まれるように介護に突入する人が多いが、その場合は選択肢が大きく狭まってしまい、離職せざるをえないこともある。生活はどのくらい変わるのか? 実家が遠い場合は、どうしたらいいのか? お金はどのくらいかかるのか? そんな素朴な疑問を解決し、ざっくりと介護にまつわる流れや知識を理解できる『マンガでわかる介護入門』より、一部抜粋して紹介する。

■遠距離介護のコツ教えてください!

■ ホームヘルパーに依頼できること

介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス内容は2種類あることを知っておきましょう。

・生活援助

洗濯、買い物、調理、配膳や掃除など、生活のサポートを依頼できます。
ただし、介護保険はあくまで高齢者のためのもの。同居している人の洗濯や調理はお願いできません。そのため、元気な同居家族がいると利用不可とする自治体が多いです。

・身体介護

排泄や入浴、食事の介助、着替えや通院などの移動の介助など、身体に直接触れて、支えながら行うサポートです。

● ホームヘルパーに依頼できないこと

ホームヘルパーは「家政婦さん」ではないので、できないこともあります。たとえば利用者以外の介助(同居家族やペットの世話、庭の手入れなど)、そして医療行為や金銭の取り扱いはできません。親が必要としているサービスを考えて、ケアマネジャーに相談しましょう。

■通所介護について

「通所介護」とは、施設に通って、日帰りで介護を受けるサービスです。
目的によって2種類あります。

・デイサービス

食事やレクリエーションなどのほか、入浴介助も利用できる通所介護サービス。基本的に車で送迎もあるので移動に伴う心配はいりません。数時間離れることで、介護者が自分の時間を確保することにもなります。また、利用者にとっても、同世代の友達と会えるのもメリットです。

プログラムは、施設によって異なります。散歩が多いところや、カラオケが多いところ、利用者それぞれが自由に過ごすためにプログラムを固定しないというところもあります。本人の好みに合わせて、「ここがいい!」というところが見つかるまで体験を重ねてみるといいでしょう。

・デイケア

リハビリが必要な人のための通所介護サービス。食事や入浴介助も付随していますが、リハビリ目的のみの短時間利用もできますので、デイサービスに抵抗のある親には心理的負担が少ないかもしれません。慣れてきてから時間を長くするなど、段階的に利用していってもいいでしょう。

● ショートステイについて

施設に短期間宿泊し、介護や機能訓練を受けるサービスです。食事や入浴、トイレなどの介助を受ける「短期入所生活介護」と、医療上のケアを含む介助を受ける「短期入所療養介護」の2種類があります。連続利用できる日数は最大30日までです。

親は利用を嫌がるかもしれません。けれども、出張や冠婚葬祭、疲れ、病気などで家族による介護ができなくなることもあります。少しずつでも慣れておいてもらえると、親子双方にとっての安心感につながるでしょう。

こうした介護保険サービスは、親のニーズを考えつつも、ケアマネジャーと相談しながら組み立てるのがコツです。ケアマネジャーとつながっていない人は、早めに親の住む区域の「地域包括支援センター」で相談してみましょう。

上田 惣子:イラストレーター

太田 差惠子:介護・暮らしジャーナリスト

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング