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知らず知らずに「部下をつぶしている」上司の言動 自分の考えや感情を押し付けていないか

東洋経済オンライン / 2021年11月9日 13時0分

知らないうちに部下を追い詰めていませんか?(写真:kouta/PIXTA)

部下育成は上司の大切な仕事の1つだが、無神経な上司に「育成」される羽目になった部下はたまらない。他人の気持ちに気づけない上司には、どう対処すればよいのか。『平気で他人をいじめる大人たち』を上梓したカウンセラーの見波利幸氏が、自身がカウンセリングで接した事例を語り、対処法をアドバイスする。

■やたらに本を貸してくる上司

某社のある部署に久々に新入社員が入ってきました。Bさんとしましょう。上司は久々の新人ということもあって、Bさんを一から育てようとやる気満々だったそうです。そしてBさんに「この本、業務のためになるから読んでおきなよ」「この本もためになるぞ」「これは早く読んでおいた方がいいよ」と、毎日のようにBさんに本を渡していました。

そうしてひと月ほどもたつと、Bさんの机の上は上司から渡された本が山積みになりました。とてもすべてに目を通すことはできません。Bさんにも、業務のことをもっと知りたいし、ビジネスについてもっと勉強したいという気持ちは重々あったのです。

しかし、就業時間中にのんびりと本を読んでいる暇はありません。読むとしたら、就業時間外しかないのですが、入社したてのBさんにとっては会社の仕事を覚えるだけで精一杯。家に帰ったら、疲労困憊で本を読むどころではありませんでした。

そんなある日、上司はBさんの机に積んである本を見るなりしっ責し始めました。「お前、なんだこれは。俺への当てつけか!」「嫌がらせで俺が渡した本を積みっぱなしにしているのか!」と大変な怒りようです。Bさんには上司を怒らせるつもりなんてありませんから、ただただ困惑するばかりでした。

この上司には、Bさんをいじめているという感覚はありません。部下を立派に育てたいという、感情型の人特有の親分肌なところが出てきてしまっただけです。悪気はないのです。本人の視点では、ですが。

部下のBさんの立場から見ていきましょう。確かに上司の親切心はありがたいけれど、上司の「本を読んでおきなさい」という言葉は、暗黙の命令に等しいものがあります。業務中に本は読めませんから、プライベートな時間は本を読むことに費やさなければなりません。これは「サービス残業しろ」と言っているのと同じです。

しかも1、2時間で読めてしまうような内容の本ではありませんでした。Bさんは、休みの日に少しずつ読んではいたのですが、毎日本を渡されていてはとても追いつきません。仕事も覚えなければいけない、本も読まなければいけない。Bさんが追い込まれつつあったところに、上司の怒りの爆弾が落ちました。

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