1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「中国規格」でラオス直結、国際鉄道は成功するか 発展招くか、「人民元経済」に取り込まれるか

東洋経済オンライン / 2021年11月11日 6時30分

ラオス国内に到着した「中国ラオス鉄道」の車両CR200J(写真:新華社/共同通信イメージズ)

中国が推し進めている巨大経済圏構想「一帯一路」計画の下で建設された中国ラオス鉄道(中老鉄路)。ついに2021年10月16日、ラオスの首都・ビエンチャンに中国製車両が姿を現した。

ラオスの建国記念日である12月2日に運行を開始する同鉄道。これまで同国にはタイからわずか数km乗り入れる路線があるのみで、国内に本格的な鉄道はなかった。ASEAN(東南アジア諸国連合)の一角を占めるラオスが、中国と鉄道で直接繋がることはいったいどんな意味を持つのか。開業を前に、その状況を探った。

■触れ込みは「中国初の国際鉄道」

中国ラオス鉄道は、ラオスの首都ビエンチャンと中国国境のボーテンを結ぶ417kmの路線で、全線電化・標準軌(軌間1435mm)の単線鉄道。国境の中国側の街、磨憨(モハン)で雲南省の省都昆明までの路線(596km)に接続し、国際鉄道を形成する。

ラオス国内の全区間と、中国側のうち既設区間だった昆明―玉渓間(88km)を除く508kmはどちらも2016年に着工した。中国の高速新線はほぼ旅客列車専用を前提としているが、中国ラオス鉄道は当初から貨物列車の運行も前提としている。

中国ラオス鉄道(ラオス国内区間)の建設には、374億元(約6670億円)が投じられた。全長417kmのうち、橋梁が167カ所、トンネルが75本あり、それぞれ路線全体の15%、47%を占める。駅は旅客、貨物を合わせて32カ所を設けている。

中国はラオス区間をすべて「中国規格」の鉄道として建設、国境を越えて自国の車両が自由に行き来できるようになることから、中国メディアは「中国初の国際鉄道」と伝えている。

国際的プレゼンスの拡大に余念がない中国は、さまざまな国際輸送ルートを確保しようとしている。歴史的に社会主義国との連携が強い中国はロシア、モンゴル、北朝鮮への国際鉄道ルートを持っているが、これに加えて2011年には中国と欧州を結ぶ鉄道貨物輸送サービス「中欧班列」が運行を開始、今では主にカザフスタン経由のルートで年間1万本もの国際貨物列車が走っている。

今回の中国ラオス鉄道も、「中国とインドシナの小国間の鉄道リンク」と考えるのはいささか軽率で、ASEANでも経済規模が大きいタイへの直結をうかがうルートとして今後の動きを見るべきだろう。ビエンチャンはラオス・タイ国境の目と鼻の先に位置する街だ。

タイ国鉄は、同国東部のノンカイとラオス側のタナレーン駅(ビエンチャン近郊)間のわずか5kmを走る短距離の国際列車を運行している。今でこそ、ラオス―タイ間は旅客列車しか走っていないが、メーターゲージ(軌間1m)の線路はタナレーンからタイ、マレーシアを通ってシンガポールまで繋がっている。ノンカイに住む日本人男性は「中国からの貨物をラオスまで運び、タナレーンでタイ行き貨車に載せ替えてASEAN各国に運べるようになるポテンシャルは大きい」と語る。

■ラオス国旗色の中国製電車

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

10秒滞在

記事を最後まで読む

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください