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医師が「減量で食事制限は不要」と断言する根拠 欧米で使用されていた「やせ薬」が消えた理由

東洋経済オンライン / 2021年11月23日 16時0分

ダイエットのために食事制限をしようとするものの、食欲を我慢することができない……。そもそも、「食欲」とは何でしょう?(写真:everydayplus/PIXTA)

日本の医学界に絶望し、単身渡英。何のつてもない状態で、世界大学ランキング1位に君臨し続ける英国・オックスフォード大学に研究員として就職。インスリン・糖尿病学の世界的権威であるフランセス・アッシュクロフト教授のもとで、新生児糖尿病の治療法の発見に貢献するなど、在籍8年間で数々の価値ある論文を発表してきた医師で現在、医学部教授も務める下村健寿氏。

その下村氏が長年にわたって取り組んできた、糖尿病や生活習慣病の研究から辿り着いた答えをまとめた一冊『オックスフォード式 最高のやせ方』より一部抜粋、再構成し、お届けします。

■誰もが誤解しているダイエットのパラドックス

「食べる量を減らせばやせられる」。誰だってご存じのはずです。でも、これがなかなかできません。

そのために自己嫌悪に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも落ち込む必要なんて全然ありません。食事制限ができないのは当然のことです。

「食べる」という行為は、私たちが生きるうえで必須の行為。呼吸や心臓の拍動と同じです。意志の力でどうこうできるものではありません。医学的・生理学的観点からも、食欲は我慢できないようにできています。

そもそも、「食欲」とは何でしょうか?

まずダイエットを成功させるには食欲の仕組みを知らなければいけません。敵を知らずに戦いを挑んでも失敗してしまいます。

「食欲」とは、「お腹がすいた状態」です。つまり胃の中が空っぽということです。

では、胃が膨れればいいのでしょうか?

試しにお腹がすいているときに水をたくさん飲んでみてください。空腹感が消えましたか? いえ、依然としてお腹はすいていると感じているはずです。

つまり、お腹が物理的に体積として膨れても、空腹感は満たされません。

では、人はどうやって空腹を感じているのでしょうか?

食事をして胃が食べ物で満たされると、胃や小腸からホルモンが分泌されると同時に血糖値が上昇します。

これらの食後に増加するホルモンや糖などの因子が脳に働きかけて、「お腹いっぱい」と感じさせることで、「満腹」の状態を作っています。

逆に言えば、「お腹がすいた」という空腹感も、「何か食べたい」という食欲も、脳が感じているのです。

つまり、食欲をコントロールしているのは脳です。

そして、脳がコントロールする「食欲」は、じつは2種類あります。「恒常性食欲」と「報酬系食欲」のふたつです。

■人を太らせる元凶「報酬系回路」とは

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