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「マスクの隙間からストロー」女性が冷めた瞬間 リトマス試験紙のような役割を果たしたコロナ

東洋経済オンライン / 2021年11月26日 19時0分

コロナ禍での婚活の悲喜こもごもを紹介します(写真:Ushico/PIXTA)

新型コロナウイルスが世界で蔓延して、2年が経とうとしている。外出時はマスク着用が必須、ソーシャルディスタンスを前提にした行動やマナーなど、人と人とのコミュニケーションの取り方も大きく変わった。異性が出会い、コミュニケーションを取り、そこから結婚に向かう関係を築いていくのが婚活だ。コロナは、婚活シーンにもさまざまな影響を与えた。

仲人として、婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声と共にお届けしていく連載。今回は、コロナ禍で起こった婚活カップルの事件簿をつづる。

■20代最後の年の婚活に影を落としたコロナ

まずは、コロナによって婚活をやめてしまった女性の話だ。

あきえ(29歳、仮名)は、メーカー勤務のOLだった。恋愛経験がまったくないまま歳を重ねていたが、30歳という年齢が見えてきて、結婚を真剣に考えるようになった。

あきえのような男女は、結婚相談所に意外と多い。彼らは異性に対して興味がないのではなく、異性に話しかけたり、気持ちを伝えたりするのが苦手。そうした人たちが、30歳や40歳という年齢をフックにして、結婚を真剣に考え出し、婚活をスタートさせることが多い。

あきえにとって、男性と1対1でお茶を飲むのは、お見合いが初めてのことだった。恋愛経験がないと、異性と対峙して話しながら1時間程度お茶を飲むのは、極度に緊張する。初めてのお見合いのときに私が立ち会いに行くと、ホテルのティーラウンジの前で、あきえはガチガチに固まっていた。

「大丈夫よ。何事も経験だから、楽しむつもりでいきましょうね」

こう話す私に、「はい」と言いながらも、ショルダーバッグを握りしめる手がブルブルと震えていた。

最初のお見合いは、お相手からお断りされたのだが、そこからは断ったり、断られたりのお見合いが5人ほど続き、少しずつ婚活にも慣れてきた様子だった。そして、6人目の見合い相手、たけし(31歳、仮名)と交際に入ることができた。その後、あきえは生まれて初めて男性とのデートをしたのだが、その直後に職場にコロナ感染者が出た。

PCR検査を受けて、あきえの結果は陰性だったのだが、職場に感染者が出たことで、コロナに対して異常なほど敏感になってしまった。そして、こんな連絡が来た。

「たけしさんとは交際終了にしてください。お会いして外で食事をしていると、感染するリスクも上がります。身近な人がコロナになって、このウイルスの恐ろしさを実感するようになりました」

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