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間違った情報を信じ込む人に決定的に欠ける視点 因果関係と相関関係、原因と結果をわかってない

東洋経済オンライン / 2021年11月29日 19時0分

原因と結果がわからない人によくある思考の間違いとは?(写真:koumaru/PIXTA)

「因果関係」と「相関関係」の違いを説明できますか?

この2つを混同すると、原因と結果を間違えて認識し、正しくない情報を信じたり誤った判断を下したりしかねません。オランダメディアで数字特派員を務めるサンヌ・ブラウ著『The Number Bias 数字を見たときにぜひ考えてほしいこと』より、よく混同される「因果関係」と「相関関係」を解説します。

参考記事:数字にだまされる人と裏の本質を見抜く人の大差(11月22日配信)

「Aを原因として、Bが結果として表れる」という原因と結果が特定される結びつき、これが因果関係です。「Aの結果、Bが起きる」と明確に言い切れる関係です。

対して相関関係は、「AとBの間に何らかの関係が見られる」関係。「Aが増えた結果、Bも増えた」というように、Aは必ずしもBの原因とは限りません。「なんらかの関係がある」ことを示しているだけなのに、私たちはそこにないはずの「因果関係」を認め、しばしば事実を誤認します。

■「コウノトリ・ベビー」神話のカラクリ

「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」言い伝えはその一例です。根拠のない神話かと思いきや、データを取るとたしかに「コウノトリが屋根にたくさん巣を作る家には、子だくさんの家族が住んでいる」傾向が見られます。

コウノトリが巣を作る家に住む家族は、子どもが多い――この事実から「子だくさんの原因=コウノトリ」と導かれ、有名な「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」説が生まれました。一見、順序立っているようですが、この説の裏にあるものこそ、因果関係と相関関係の混同です。

当然ながら、コウノトリは赤ちゃんを運びません。コウノトリと赤ちゃんの数の間には相関関係はありますが、因果関係はありません。

この現象を起こしているのは、「家のサイズ」。家が大きければ、そこに住む家族は大所帯、つまり子どもの数は多くなります。そして、この話はヨーロッパ由来で、大きな家にはたくさん煙突があります。コウノトリは煙突に巣を作るので、大きな家ほど巣の数も増える。結果、子だくさんの家族は大きな家に住み、屋根の煙突にはコウノトリが巣を作る。これがカラクリです。

こういった「つながりがあるように見える」現象から、実に多くの間違った結論や推論を私たちは生み出します。因果関係と勘違いしやすい相関関係は、大きく3つのタイプに分類することができます。

■① ただの偶然

あるレシピ本に載っている50種類の食材を医学研究アーカイブ「PubMed」で調べたところ、うち40種類は1つかそれ以上の研究で「がんのリスクを高める」とも「がんのリスクを下げる」とも言われていました。たとえば、ある研究ではワインは体に良いとなっているのに、別の研究ではワインは飲まないほうがいいとされている、という具合です。

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