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「最安値を求めてネット検索」をやめた私が得た宝 「1枚50円の名刺」がわが人生を劇的に変えた訳

東洋経済オンライン / 2021年12月5日 6時30分

先日は、郵便受けにこんな容器が! 近所のお母さんが作ってくれた特製サンマ飯! わが生活にはウーバーイーツなど出る幕がない……(写真:筆者提供)

疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第35回をお届けします。

■「激安名刺」を買うしかないのか?

前回、会社を辞めたがゆえに「自分のカネ」で名刺を作らなきゃならんという人生初の事態に直面し、収入のあてもない身としては当然のことながら1円でも安くあげようとネットで目を三角にして激安名刺情報を検索しまくり、しかしそうこうするうちに、その激安名刺を売っている方々の過酷すぎる競争ぶりに「これはもしや明日の私では……」と、どうにもやりきれぬ気持ちになり……という顛末を書かせていただいた。

そうなのだ。会社という後ろ盾を失ってみて初めて、私は大変遅まきながら、この過酷すぎる競争社会を生き抜くための仁義なき戦いをリアルに実感し、その中に否応なく巻き込まれていく自分に恐怖したのである。

しかし、そんなことにひるんでいる場合ではなかった。これが現実なのだ。いくら厳しくともつらくとも、ここから逃げることはできないのである。そのためには何はともあれ、まずは心を鬼にして経費を節減するしかない。つまりは最も激安な名刺を買うしかないではないか!

……いや、そうなのか?

本当にそれしかないのだろうか?

この時私は、ふと「あること」を思いついたのである。それは自分史上、初めての思いつきだった。

私はパタンとパソコンを閉じた。そしてちょっと考えて、ヨシと決意し、再びパソコンを開いた。そして「名刺 安い」ではなく、「名刺 活版」という検索ワードを打ち込んだ。

■「孤独」をとるか、「貧乏」をとるか

それは、私のささやかな抵抗だった。この過酷な競争社会、そう便利で効率の良いものしか生き残れなさそうな世の中で、あえて、その対極にあるものを買ってみようと思ったのである。

と言っても、やけのヤンパチになったわけではない。

これはこれで、私なりに頭を絞った結果なのだ。

というのはですね、よくよく考えれば、このときの私の眼の前には「2つの恐怖」があるということに気づいたのである。

1つは、前回から繰り返し申し上げている「お金がなくなる」恐怖。

でも、恐怖はそれだけじゃなかった。

「孤独」という恐怖もまた、私の眼の前にデンと横たわっているのである。

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