1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

クルマの「安全運転支援」脳科学も生かす最前線 マツダは「副操縦士」を開発、ホンダは独自の研究

東洋経済オンライン / 2022年1月18日 10時0分

マツダは目線の動きからドライバーの異常を検知する技術を開発している(記者撮影)

2021年の国内の交通事故による死者数は2636人と、前年よりも203人減少し、警察庁が統計を取り始めた1948年以降で最少を更新した。一方、交通事故死者に占める65歳以上の高齢者の割合は57.7%と過去最高を更新。高齢者が被害者になるケースもあれば、加害者になるケースもある。

高齢ドライバーの事故では、2019年に東京・池袋で起きた暴走事故の記憶が新しい。裁判では当時87歳の男性ドライバーがアクセルをブレーキと間違えて踏み続けた操作ミスが原因とされた。

交通事故を防止する取り組みには国や自動車業界も力を入れる。2021年11月には新型の国産車に衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の搭載が義務化された。駐車場などでの低速走行時にブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進を抑制する装置も新車での標準装備化が進む。最近では人工知能(AI)や脳科学の知見を活用する動きも出てきた。

■ドライバーを見守る「副操縦士」

「ドライバー異常のため、安全なところまで自動で走行し停車します」

マツダが2021年秋に広島県のテストコースで開いた高度運転支援技術の説明会。実験車を運転していた記者が気絶するふりをして姿勢を斜め前に倒すと、数秒後に、「ピーピー」という警告音が鳴り、車のスピーカーから低い男性の声が流れた。

高速道路を模した道路を走行していた車は自動的に減速しながら、非常駐車帯に駐車した。「ドライバー異常時対応システム」と呼ばれるもので、マツダは飛行機の「コパイロット(副操縦士)」にたとえる。

マツダの異常対応システムは、まずドライバーが正常な運転をしている時の状況をAIが学習する。運転中は、車内の赤外線カメラでドライバーのまぶたの開き具合や顔の向き、姿勢をつねにモニタリングしている。

AIなどの分析に基づき、眠気やふらつきがあったり、ステアリングやブレーキの操作などから脳の機能低下を感知したりした場合には、運転手にアラームで警告する。それでも改善されない場合、あたかも「副操縦士」に交代するかのように、運転支援機能が作動する。自動的に減速し、ハザードランプやホーンで周囲の車に知らせながら停止する。

現状では、居眠りやドライバーの意識消失(いわゆる失神)は最短で2秒で検知が可能だという。一般道では同一車線内で停止、高速道路では路肩に退避して停止する。車内には、緊急時に同乗者がシステムを作動させるためのスイッチも備える。

■異常の「予兆」を検知する

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

10秒滞在

記事を最後まで読む

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください