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「トイレの空き個室」がわかる新メタバースとは 3D都市モデルを用いて仮想空間内に情報を設置

東洋経済オンライン / 2022年1月21日 16時0分

月日/曜日を黄色のプレートで、目の前の道の混み具合をブルーのプレートで表示するなど、現実にさまざまな情報を付加するAR、MRからのアプローチでメタバースを目指すSTYLY(画像:Psychic VR Lab)

メタバースといってもさまざまな種類がある。アバターの姿となってバーチャルな3D空間のなかに入り込み、ほかのアバターと会って話す・遊ぶことができるコミュニケーション重視のcluster、Vket Cloud、VRChatなどは、SF作品である『レディ・プレイヤー1』や『ソードアート・オンライン』の世界観を彷彿とさせるものだ。仮想空間を自由に改変して世界を作れる「ロブロックス」「マインクラフト」といったゲーム、さらには仮想土地や仮想アイテムを暗号資産で売買できる、「セカンドライフ」のようなアプローチのゲームもある。

いずれもユーザーはスマートフォンまたはPCの画面を見て、もしくは仮想世界に入り込める感覚が得られるVRヘッドセットをかぶって仮想空間にログインする。ゲームと同じアプローチで利用することになるため、ゲームとの親和性が高いサービスが多い。

これらのサービスを知る人たちは言う。今後は広く普及しているスマートフォンでアクセスできるサービスと、視界すべてが仮想空間となり強烈な没入感を持つVRでアクセスできるサービスの2つに分化されていくのだろうか。もしくはどちらかが主導権を得ていくのだろうかと。

■現実世界と仮想世界を重ねて見られる

いや違う。メタバースは超越するという意味を持つ「メタ」と1つの宇宙を意味する「ユニバース」が合わさって生まれた言葉ゆえに、現実世界を超えるものはすべてメタバースの1つとなる余地があるからだ。例えば「リアルメタバース」と名乗るSTYLY(スタイリー)のように。

STYLYはVR、AR、MRを総合したXRベンチャー企業のPsychic VR Labが開発したサービスで、スマートフォンやタブレットのカメラを通じて、もしくはメガネサイズのAR(現実世界に情報を重ねて表示する拡張現実)グラスや、MR(現実世界に仮想世界を重ねて表示できる複合現実)グラスを用いて、現実空間とさまざまな情報をあわせて見ることができるもの。

山口征浩CEOはメタバースを「テクノロジーで拡張された知覚によって、認識可能になった新しい世界」と捉えているという。「メタバースとはこうあるべき」という既存のカテゴリーにとらわれることなく、人間を中心とした知覚拡張を重視したサービス作りに勤しんでいる。

ARやMRで現実世界を拡張しようというアプローチは以前から進められてきた。しかし、別途スマートフォンが必要になるとはいえ、VRヘッドセットよりも軽量で扱いやすいメガネサイズのAR/MRグラスをアップルやメタ(Facebook)が開発に乗り出し、今後発売されると予想されている現在、AR/MRとVRを融合しようという新たなメタバースであるSTYLYへの期待感が高まってきた。

■現地にいながら自宅にいるユーザーとも会話できる

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