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軽EV「サクラ/eKクロス EV」1年で受注5万台の意味 手頃な車体価格と維持費で電気自動車を身近に

東洋経済オンライン / 2023年9月11日 12時0分

日産自動車のサクラと三菱自動車工業のeKクロス EV(写真:日産自動車/三菱自動車工業)

2022年6月に発売された日産自動車「サクラ」と三菱自動車工業「eKクロス EV」の生産累計台数が、発売から1年後の今年5月末で5万台に達した。その後、7月に日産サクラ単独で5万台の受注台数に達したと日産自動車は発表した。

【写真で見る】日産自動車と三菱自動車工業の軽EV「サクラ」「eKクロス EV」が1年で受注台数5万台を達成できた理由。

2010年に発売された日産自動車「リーフ」は現在2世代目となっているが、日産のEV情報サイトによれば、初代からの国内累計販売台数が昨年10月末時点で約16万7000台ということなので、12年間で割り算すると、年間1万4000台ほどになる。販売実績と受注台数とでは統計内容に若干の違いがあるとはいえ、サクラの1年強で5万台という数字は、概算でも3倍増といえる売れ行きとなる。

サクラとeKクロス EVが発売されるまで、日本国内の電気自動車(EV)販売台数は、市場の1パーセントにも満たない状況が続いた。ところが、これら軽自動車のEVが販売されたことによって、EVの市場占有率は数パーセントまで上昇したのである。

なぜサクラ/eKクロス EVはここまで売れたのか?

まず、販売価格だ。2009年に三菱自動車工業から軽EV「i-MiEV(アイ・ミーブ)」が法人向けに発売となり、このときの車両価格は450万円であった。補助金を活用しても、ガソリンエンジンの軽自動車の2倍近い値段である。翌2010年に個人向けの販売も開始されたが、この価格では容易に手を出せるEVとはいいがたかった。

そして現在、補助金制度の恩恵とはいえ、サクラとeKクロス EVに対する国からの55万円の補助金を利用すると、消費者の支払価格は200万円を切り、それはガソリンターボエンジンの軽自動車の値段に近づく。つまり、軽自動車として検討に値する価格設定になったということだ。

さらに東京都の場合、自治体としての補助金も適用されるため、多くの軽自動車利用者が購入する車両価格同等でEVを手に入れることができることになる。

今回の価格設定は、消費者の目をEVへ向ける大きな動機のひとつといえるだろう。

維持費もガソリン車に比べて安価

維持費を考えても、昨今のガソリン価格の高値安定の状況からすれば、電気代も原油価格の高止まりで値上げ傾向とはいえ、ガソリン代より安上がりである。

たとえば、日産自動車サクラの1km走行あたりの電気料金は、値上げ後の東京電力管内の最高の電気金額(40.69円/kWh)でも5.04円である。これに対し、全国平均のレギュラーガソリン1リットルあたり175.1円で試算すると、サクラと同格のガソリンエンジン車である「デイズ」でもっとも燃費のよい車種でも、1km走行あたり8.25円かかる。燃料代だけで、ガソリンエンジン車はEVの6割増しになる。

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