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「鍋から煙が…」憧れの仕事を辞めた彼女の気づき 「教員を休職→空白期間」経て選んだ新たな人生

東洋経済オンライン / 2023年11月4日 11時0分

夕方4時半には長女を保育園に迎えに行き、ゆっくりと散歩しながら帰ってくる。道端に咲いたたんぽぽを見つければ、立ち止まって「綺麗だね」と眺める。それまでは6時半に迎えに行き、長女を自転車に乗せて急いで帰ってきていたから、花に目を止める余裕なんてなかった。

家に着いたら、夕飯をゆっくり作り、家族みんなで食卓を囲んで、今日起こったことを話す。家庭に笑顔が戻ってきた。

成田さんいわく、休職期間は「100%専業主婦の時期」。それは穏やかで、深い幸せを感じるものだった。一方で、成田さんは湧き上がってくる別の感情にも気づいていく。

「家でゆっくりする時間があるのはすごく幸せだな、と思う反面、『家事や育児だけだと私はダメなんだな』って気づきました。暇になってきちゃったんですよね。だからまた働きたいな、と。

かといって、以前のように仕事ばかりの生活は、自分にはもう絶対に無理だとわかっていました。今の私にとっては、仕事と暮らしのバランスがいい生き方が幸せなんだなと、自分の考えがまとまってきたんです」

成田さんは家事や育児と並行して転職活動をはじめ、大手教育系企業に内定。教員を辞め、転職した。休職から半年後のことだった。

キャリアブレイクの後、第2子を迎える気持ちに

その後成田さんは、キャリアと子どもとの時間を両立できる環境を求めて、EdTech企業に転職。今は3年目だ。現在の会社は在宅ワークが中心で、子どもとゆっくり話す時間があることや、急な発熱にも気持ちに余裕を持って接することができることから、安心した日々を過ごしているという。

今振り返ると、成田さんにとって半年間の休職=キャリアブレイクの期間はどのような意味を持つものだったのだろうか。

「私にとって、今の生活が理想に近いんですよ。仕事内容も、家庭と仕事のバランスも。 キャリアブレイクは、その理想の生活にたどり着くために、自分にとって望む生き方がどんなものかを考える期間でした」

妊活を経て、2022年には念願の第2子も誕生。現在は夫と、8歳と1歳の子どもの4人で暮らしている。

「あの期間があったからこそ、自分や家族に向き合うことができるようになって、心にも時間にも余裕ができたから、前向きに2人目を考えられるようになったんですよね」

理想に近い生活を手に入れたという成田さん。しかし話を聞きながら、疑問もわいた。成田さんにとって教員は、小さい頃からの夢。そんな仕事を辞めざるを得なかったことに、心残りはないのだろうか。

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