1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「鍋から煙が…」憧れの仕事を辞めた彼女の気づき 「教員を休職→空白期間」経て選んだ新たな人生

東洋経済オンライン / 2023年11月4日 11時0分

尋ねると、「それは、あります」と、成田さんは迷うことなく答えた。

「子どもが嫌いになったわけじゃないし、教員は他では得られない経験ができる仕事だと、今でも思っています。でも、すごく魅力的な仕事ではあるけど、魅力的な働き方ではないな、と」

教員は魅力的な仕事ではあるけど、魅力的な働き方ではない。

これまで成田さんが語ってきた葛藤が、この言葉に集約されているように感じた。

「もし午前中だけの勤務でOKとか、ある教科だけ担当するとか、副業がOKとか、そういった柔軟な働き方ができるのなら、教育の現場に戻りたい気持ちはあります。ただ、教育現場が今の働き方のままでは、私はちょっと戻れないですね」

教員の「異次元の働き方改革」が必要

2023年4月に文部科学省が発表した教員の勤務実態調査では、国が残業の上限としている月45時間を超えるとみられる教員が中学校で77.1%、小学校では64.5%、さらに「過労死ライン」と言われる月80時間に相当する可能性がある教員が中学校で36.6%、小学校で14.2%いるという、驚くべき結果が明らかになった。

「この働き方では、家事や育児とは両立できない。異次元の少子化対策じゃないですけど、異次元の働き方改革をしてくれたらいいのに、と思います」という痛切な声は、おそらく成田さんだけではなく多くの教員が胸に秘めているものだろう。

2023年8月、中央教育審議会の特別部会は教員の働き方について、「危機的な状況にあり社会全体で取り組むべき」だとする緊急提言をまとめた。「異次元の働き方改革」は成田さんたち教員はもちろん、多くの親が切実に求めていることだろうが、はたしてこれからどれだけ進むだろうか。

病気、育児、介護、学業など、さまざまな理由で、働くことができない時期があった方を募集しています。取材にご協力いただけます方、ご応募はこちらよりお願いいたします。

山中 散歩:生き方編集者

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください