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投開票まで1年「刑事被告人」が最有力大統領候補 アメリカ大統領選挙はどんな結末を迎えるか?

東洋経済オンライン / 2023年11月6日 10時30分

2024年のアメリカ大統領選挙でトランプが勝利することはあるのか?(写真:2023 Bloomberg Finance LP)

2024年11月5日のアメリカ大統領選は、大政党の最有力大統領候補が刑事被告人という前代未聞のこれまで以上に予想外・想定外の事態を招きそうな気配である。アメリカの政治は「未知の領域」に入ったとみるべきだろう。トランプ劇場の主役は、いったいどのようなドラマを演じるのだろうか。大統領選の投開票まで1年、『アメリカの政治任用制度』の著者でアメリカの政策過程などに詳しい関西学院大学フェローの小池洋次氏が読み解く。

なぜトランプ再選が取りざたされるのか

2024年早々から、アメリカは共和党予備選と裁判が同時進行で絡み合う展開になりそうである。これは歴史上初めての事態で、何が起こるか予測がつかない。主役のトランプですら、どうなるかわからないのが正直なところだろう。

【図表】有罪になったらトランプ氏は大統領になれるのか

多くの人々は刑事被告人が大統領になることなどありえないと考えているのではなかろうか。一方で、支持率の高さからトランプが復権する可能性があると見る向きも少なくない。では、なぜトランプ再選の可能性が取りざたされるのだろうか。

それを理解するには、アメリカ大統領選挙の仕組みを知らなければならない。各州に選挙人数が割り当てられ、候補者が獲得した選挙人の多さを競うという特異な制度のせいで、有権者の意思が選挙結果に完全に反映されるとは限らない。2016年にトランプが当選した際も、2000年のブッシュ・ジュニア当選においても、得票数では負けたものの選挙人獲得数で勝利した結果であった。

そのような「ねじれ」を生むのは、ほとんどの州で1票でも多くの票を取った候補が選挙人のすべてを獲得する「勝者総取り(winner-take-all)」という決まりになっているからである。例を挙げれば、カリフォルニアのような伝統的に民主党が強い州では、得票数が増えても減っても選挙人をすべて獲得することには変わりがない。同じことはテキサスなどのように共和党が強い州でも言えることである。

大統領候補の支持率がよく話題になるが、極論すると、それは選挙結果を予測する1つのファクターにすぎない。多くの州で、すでに共和か民主かの色分けはできている。それらの州では支持率の上がり下がりで得票数が変わっても、選挙人獲得数には影響を与えない。むしろ、大事なのは、どちらに転ぶかわからない接戦州(ウィスコンシン、ミシガンなど)の動向である。

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