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東海道新幹線の「異常時対策訓練」何が変わったか 深夜の営業線を使って、車内の不審者に対峙

東洋経済オンライン / 2023年11月6日 6時30分

JR東海が新幹線車内で実施した異常時対応訓練。不審者が車内でナイフを振り回す(撮影:尾形文繁)

JR東海は東海道新幹線で緊急事態が発生した場合に備えた異常時対応訓練を絶えず実施している。昼間に車両基地内で行うこともあれば、営業運転終了後の深夜に営業線を使って行うこともある。

【写真を見る】訓練とは思えない、ものすごい臨場感!ナイフを振りかざす不審者役の男性、対峙する車掌と警察官

訓練のテーマは毎回異なる。以前は運行中における大地震や火災の発生を想定した訓練が多かったが、2021年に小田急線や京王線で相次いで起きた車内傷害事件を受け、最近は車内で同様の事件が発生した際の現場対応力を高めるための訓練が増えている。

車内事件を想定した訓練が主流に

2022年6月13日の深夜には、営業終了後の品川―新横浜間で実際の新幹線車両を使った訓練が行われた。走行中の車内で不審者が刃物を用いて周囲に危害を加える状況を想定し、乗務員、パーサー、警乗警備員、指令員が駅係員や警察と連携しながら乗客を速やかに避難誘導するというものだ。

車内で突然、刃物を持った不審者が暴れ出したら、多くの乗客はその車両から逃げ出すし、非常ブザーも押されるだろう。従来は、走行中の車内で非常ブザーが扱われた場合、運転士はその場で緊急停止することとしていた。しかし、小田急線や京王線の車内傷害事件を受け、速やかに適切な箇所に列車を停止させるという対策を国がまとめた。これを踏まえ、JR東海は、適切な箇所として最寄り駅まで列車を走行させるという取り扱いをすることとした。乗客が速やかに車外から駅ホームに避難できるようにするためだ。

駅に到着した列車が適切な停止位置からずれて停止した場合、列車の停止位置を修正した後に乗降扉とホームドアが開扉される。しかし、緊急事態では運転士には列車を定位置で停車させるだけの時間の余裕がないかもしれない。そこで、訓練では停止位置を修正せず、乗降扉と駅のホームドアの双方を開扉する。

乗降扉とホームドアの位置がずれているが、乗客はスムーズに避難できるか。そんな状況での訓練の内容を2022年7月4日付記事(「東海道新幹線『3つのカイゼン』で目指す将来の姿」)で詳しく説明している。

「通過駅に列車を停めて避難」する訓練

その1年後の今年6月7日には、鳥飼車両基地で実施された総合事故対応訓練の1つとして、車内の不審者を想定した警察との連携訓練を行っている。営業線を走行する列車内ではなく、車両基地に留置された列車内での訓練という点を除けば2022年6月の訓練とほぼ同じだが、訓練概要には、「警察が捕獲する訓練を実施」と記載されている。警察が実際の車両を使って訓練をする機会は決して多くない。つまり警察にとっても重要な訓練であることがわかる。

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