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「五十肩」と決めつける前に疑うべき"3つの病気" 特徴的な症状3つ、思い当たった人は要注意

東洋経済オンライン / 2023年11月13日 11時30分

就寝中の強い痛みは、五十肩の典型的な症状の1つ。夜中に何度も起きてしまうので、睡眠不足の問題も起こります(写真:nonpii/PIXTA)

ある日突然、腕が上がらなくなったり、肩が痛くて眠れなくなったり。五十肩は命にかかわるような病気ではないけれど、手や腕を使わずに生活することは難しいため、生活の質を著しく下げてしまう厄介な症状だ。

そもそも五十肩とは何なのか、肩関節のスペシャリストである東京スポーツ&整形外科クリニック院長の菅谷啓之医師に聞いた。

五十肩の病名は「凍結肩」!?

腕が動かせる範囲が狭くなり、痛みも強い。背中を洗えない、髪を結べない、棚の上のものが取れないなど、毎日の生活にかなりの支障をきたす五十肩。

【表で説明】五十肩と似ている「肩の病気」一覧

では、この五十肩の正体は何かというと、意外にも「五十肩の症状そのものをぴったりと表現する病名はない」(菅谷医師)という。専門的になるが、広い意味では「肩関節周囲炎」、可動域の制限を起こす病態としては「凍結肩」という病名に該当する。

肩関節周囲炎とは、文字通り、肩関節の周辺の組織に炎症が起きる病変の総称だ。腱板(上腕骨と肩甲骨をつなぐ腱)に炎症が起こっているもの(腱板炎)、腕の前側の筋肉である上腕二頭筋に炎症が起こっているもの(上腕二頭筋長頭腱炎)、などがある。

一方、肩関節をおおっている関節包という袋状の膜に炎症が起きて、この膜が厚くなって縮こまってしまうと、可動域制限や強い痛みが長期間続くようになる。治りにくい五十肩はこちらのパターンだ。

つらいのは就寝中の激痛

五十肩の典型的な症状は、主に3つ。

1つめは動作時、つまり肩を動かしたり、腕を上げたりするときに痛みが出ること。2つめは、動かせる範囲(可動域)が制限されること。そして3つめが就寝中の強い痛みだ。

痛みの強さや可動域の制限は人によってさまざまだが、クリニックに来院する患者の多くは、挙上(腕を上に挙げる)は90度程度まで、背中へ手を回すときも、お尻くらいまでしか届かないことが多い。どの方向に動かしても痛むそうだ。

「五十肩はまた、就寝時に非常に強い痛みが出るのが特徴です。夜間痛がもっともつらいという患者さんが非常に多いですね。夜中に何度も起きてしまうので、睡眠不足の問題も起こります」(菅谷医師)

就寝中に痛みが強くなる理由はよくわかっていないが、寝る姿勢になると重力の加わり方が変わることで、腕が後ろに下がるためではないかと菅谷医師は考察する。痛む側を上にして寝ると、痛みが軽減することもあるようだ。

診断ではまず、転倒や打撲など明らかなケガがあるか、病気の既往歴(糖尿病では肩の炎症が起きやすい傾向にあるため)などを確認したあと、可動域チェックとX線検査を行う。

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