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インフルエンザとコロナ「同時流行」起きるワケ なぜ夏にもインフルエンザの流行が続いたのか

東洋経済オンライン / 2023年11月18日 7時50分

一方、A香港型(H3N2)は症状が強くて重症化しやすい。A型は遺伝子の組み換えによって新たなウイルスが生じることがある。最近は哺乳類での感染例が多数報告され、新型インフルエンザとして人への感染が危惧される高病原性鳥インフルエンザはH5N1だ。もう一つ、B型のインフルエンザは、症状は中等度であり、A型のウイルスと異なり遺伝子の組み換えによる新種の出現はない。

インフルエンザワクチンには、Aソ連型と香港型、B型2系統の成分が含まれている。日本で承認され流通しているワクチンは、すべて同じ内容であり、流行しうるウイルスすべてに効果がある。ワクチン接種後2週間ほどで抗体が作られ、3カ月ほどは高い効果が持続するが、5カ月目にはピークの半分ほどに抗体価が低下する。今年はシーズンが長い可能性があり、2月末に入試など重大なイベントが待ち受けている人は、2回目の接種を考えてもよいだろう。

インフルエンザワクチンは効くのか?

2018年、さまざまな研究報告の結果を総合して解析したところ、健康な成人でのインフルエンザワクチンの発病予防効果は59%程度であり、インフルエンザに罹る人数を人口の2.3%から0.9%に減少させる。65歳以上を対象にした解析では同様に6%から2.4%へと、58%のインフルエンザ予防効果がある。

ウイルスの種類別では、2021年にVaccine誌に報告された研究において、北半球におけるインフルエンザワクチンの効果は、Aソ連型56%、A香港型22%、B型42%と解析されている。

アメリカのCDCでは、過去のインフルエンザシーズン毎のワクチンの有効性を推定して公表しており、流行したウイルスによって効果は異なるが、おおむね40〜50%程度で、特に子どものワクチン有効率は70%程度と高い発症予防効果があることがわかる。

コロナワクチンが開発されたとき、有効率が95%や93%と高いことに世界が驚いた。そのくらいの効果を期待していると、インフルエンザワクチンを接種する意味はあるのか?と感じるのは無理もない。

新型コロナウイルスの出現と、そのワクチンの効果を検証する状況と、インフルエンザワクチンの効果を検証する状況は大きく異なる。罹ったことがない人を対象に効果を検証するのと、すでに過去に何度もインフルエンザに罹っており、ある程度免疫を有する人を対象にするのとでは、後者はワクチンの有効性が検出されにくいのだ。

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