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業績絶好調のメガバンク「株価が上抜けない」ワケ 最高益更新でも「PBR1倍」の壁を越えられない

東洋経済オンライン / 2023年11月22日 9時0分

メガバンクの株価は一進一退だ(撮影:梅谷秀司)

メガバンク3社の決算が好調だ。11月14日までに、2024年3月期上期(2023年4~9月期)決算が出そろった。

【図解】業績が絶好調の3メガバンク

三菱UFJフィナンシャル・グループの純利益が9272億円(前年同期比301%増)と、上期としては2005年のグループ発足以来の過去最高益を記録した。

三井住友フィナンシャルグループの純利益は5264億円(同0.2%増)と、やはり上期で過去最高。みずほフィナンシャルグループも4157億円(同24.4%増)と、高水準だった。

3社ともに通期見通しも強気

三菱UFJは米モルガン・スタンレーの15ヵ月決算で持分益が膨らむといった特殊要因こそあれど、外貨建て貸し出しや手数料収入が伸びた。三井住友も証券やカードなどグループ会社の業績が拡大した。みずほについては、半導体設計会社の英アーム・ホールディングスの主幹事に食い込むなど、北米向けの投資銀行業務が活発だった。

3社ともに、2024年3月期通期計画も強気だ。三菱UFJと三井住友が通期ベースでも最高益を更新し、みずほも最高益まであと500億円弱という水準まで到達する見込みだ。

「手応えのある決算だ」(三菱UFJの亀澤宏規社長)、「しっかりとしたスタートダッシュができた」(三井住友の伊藤文彦CFO〈最高財務責任者〉)、「業績計画を達成する自信は相応にある」(みずほの木原正裕社長)。業績について、各社の首脳はそろって自信をのぞかせた。

決算と同時に、三菱UFJは上限4000億円(2024年3月末期日)の自己株取得を発表。三井住友とみずほは、通期業績予想を上方修正した。

好業績とは裏腹に、一服感が漂うのは株価だ。3社とも9月に年初来高値をつけて以降、決算を跨いでボックス圏(株価が一定の範囲内で上下すること)で推移している。悲願である「PBR(株価純資産倍率)1倍」に、届きそうで届かない展開が続く。

株価を押し上げる材料に恵まれているにもかかわらず、三菱UFJと三井住友は決算発表の翌15日の株価が、前日に比べて終値ベースで下落した。利益確定売りに押されたほか、一因と見られるのが前日に発表されたアメリカCPI(消費者物価指数)だ。市場予想を下回ったことで利上げの終了が意識され、アメリカの長期金利が低下。つられて国内金利も低下し、連動してメガバンク株が売られたというわけだ。

「経営努力だけではいかんともしがたい」(メガバンク幹部)。この1年、3社の株価は業績をよそに、金利をめぐる思惑に翻弄されてきた。

日銀の政策転換で銀行株が急騰

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