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2023年に噴出した「芸能界の闇」今後起こりうる事 旧ジャニーズ、宝塚、歌舞伎界と続いた不祥事

東洋経済オンライン / 2023年11月22日 12時0分

芸能界で問題が噴出した2023年。これから起こりうることについて考えます。写真は宝塚歌劇団の女性団員が急死した問題で、記者会見する木場健之理事長(奥中央)ら(写真:時事)

少し早いが、2023年を振り返ってみると、企業や組織の大きな不祥事が目立った1年だった。不祥事は継続的に起こってしまうものだが、今年の特徴としては、トップや組織の問題に起因する不祥事が目立ったという点だ。

【写真】2023年7月31日、保釈された市川猿之助氏。歌舞伎界の行方も注目される

とくに、2023年は芸能界の不祥事が多かったが、これまでの芸能界の不祥事は、タレント個人によるものが多く、「芸能スキャンダル」として扱われることが多かった。

ジャニー喜多川氏の性加害問題、宝塚の団員の自殺問題、歌舞伎界の市川猿之助氏の一家心中事件──。これらは、個人が起こした問題にとどまらず、芸能界全体に波及しかねない状況になっている。

芸能界は一連の不祥事にどう向き合うべきなのだろうか? さらに、芸能界と関わり合う業界や取引先企業は、この問題にどう対峙する必要があるのだろうか?

不祥事が「個人の問題」で済ませられない時代に

ジャニー喜多川氏の性加害問題が発覚した当初は、「加害者が死んだから、再発はない」「なぜ個人が起こした問題(しかも本人は亡くなっている)の責任を事務所側が負わなければならないのか?」といった意見も少なからず見られた。

しかし、国連作業部会の報告、および再発防止特別チームの報告を経て以降、「ジャニーズ事務所が責任を果たすべき」という論調が強くなった。

個人が犯した罪であっても、経営者が企業活動の中で起こした問題の責任は、当人のみならず企業も負うべきであることは、企業経営においては当然のこととみなされる。

しかしながら、今回は芸能界という特殊な世界、かつ旧ジャニーズ事務所というさらにその中でも特殊な組織で起こった事件であったためか、企業や組織の問題としてなかなか捉えられなかった側面がある。

9月7日に旧ジャニーズ事務所が行った記者会見の後、相次いで所属タレントの広告主(スポンサー)の離反が起き、その後、テレビ番組へのタレント起用にまで影響を及ぼすに至って、個人の問題でもなければ、ジャニーズ事務所や芸能界が「特殊な世界」として免罪されるものではないことが露呈した。

9月30日に宝塚歌劇団の団員の転落死が起きたが、死因は自殺で、長時間労働とパワハラが原因であるとも報道され、宝塚歌劇団の組織としての対応のあり方が疑問視されるに至っている。

11月14日に行われた歌劇団側の記者会見では、歌劇団側は長時間労働は認めたものの、パワハラ行為は認めなかった。歌劇団側の主張は、元団員や関係者の事実認識とも矛盾する点が多く、遺族のみならず多くの人々から疑問を呈される状況となっている。

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