1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

解任騒動が示した「オープンAIとMSの相互依存」 スピードを支えるのは人員と「サーバー」だが…

東洋経済オンライン / 2023年11月26日 7時0分

OpenAIサム・アルトマンCEO解任、復帰騒動で見えてきたことは?(撮影:尾形文繁)

11月17日(アメリカ時間)に始まったOpenAIをめぐる騒動は、11月22日になって結局、サム・アルトマン氏がCEOに復帰することで決着した。

【画像】OpenAIの公式Xアカウントが「社員が宝である」と投稿

騒動の発端が何だったのかは結局不明なままだが、OpenAIの組織や人員はそのままに、取締役会を中心としたガバナンス改革が進むことになるだろう。

では、この騒動で何が見えてきたのか?

それは、OpenAIの安定に依存するマイクロソフトであり、マイクロソフトがなければ今の好調さを維持できないOpenAI、という構造である。

とにかく急いで事態を収拾

冒頭で述べたように、OpenAIのトップ解任騒動はサム・アルトマンCEOの復帰で幕を閉じた。

極論すれば、今回の騒動で起きたことは「OpenAIの運営に関して不安定な部分があったことが外部に示された」ということに尽きる。

OpenAIは非営利の研究組織であるが、2019年、その傘下に営利部門の「OpenAI LP」が設立され、自社の個人・企業向けサービスやマイクロソフトとのビジネスは、このOpenAI LPを介して行われている。

ただ今回は、このOpenAI LPではなくその上位にある組織で騒動が起きた。非公開の取締役会での出来事を社員やサービス部門、そこに関係するマイクロソフトなどは認識できていなかったし、その結果として、たった5日間ではあるが、世界中が大騒ぎとなる事態となった。

現時点で「ビジネスとしての生成AI」を考えた場合、OpenAIとそのメインパートナーであるマイクロソフトは、圧倒的なシェアを持つ。研究開発ではともかく、サービスとしての利用、特に有料で収益を得ながらの展開という意味では、他社はまだまだこの2社に追いつける状況にない。多くの企業が依存するOpenAIの先行きに懸念が生まれることは、同社に関わるあらゆる人々にとってマイナスだ。

だからこそ、懸念をできるだけ短期に解決するために「元のさやに戻した」という選択肢が採られた、ということなのだろう。

スピードこそがOpenAIの強さ

なぜOpenAIが強いのか?

それは、技術開発からサービス展開までの速度が速い、という点に集約できる。

生成AIの核になる「大規模言語モデル(LLM)」は技術開発競争の激しい分野である。大学でもIT企業でも、LLMの研究と学習にしのぎを削っている。

その競争の中でOpenAIが有利な地位を確保し続けられているのは、同社の作ったLLMである「GPT-3」や「GPT-4」が優秀だった、というのは間違いない。だが同時に、2022年11月に発表した「ChatGPT」がシンプルかつわかりやすいサービスだったから……ということも大きい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください