1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

中国半導体SMIC、「業績悪化」が長引く背景事情 7〜9月期は7割減益、スマホ需要回復も一時的か

東洋経済オンライン / 2023年11月27日 17時0分

SMICの趙海軍CEOは、半導体業界の低迷は2年続く可能性があると予想する。写真はSMICの生産施設内部(同社ウェブサイトより)

中国の半導体業界の低迷が長引いている。半導体受託製造(ファウンドリー)で中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)は11月9日、2023年7~9月期の決算を発表。売上高は前年同期比15%減の16億2100万ドル(約2449億円)、純利益は同80%減の9400万ドル(約142億円)にとどまった。

【写真】積極的な増産投資を続けてきたSMICは、市況低迷のなかで原価償却負担が重荷になっている。写真は上海市のSMIC本社工場

直前の4~6月期と比較すると、売上高は3.9%の微増だった一方、純利益は76.7%の大幅減益だった。現在の半導体市場が、利益を犠牲にしても受注が増えない状況にあることを示唆している。

「半導体不況は2年続く」

「半導体業界が期待していた『U字型』や『V字型』の回復が起きる兆しは見えない。現実の市場は(景気が一時的に上向いても、また低迷に逆戻りする)『ダブルU字型』の様相を呈している。目下の半導体不況は1年では終わらず、2年は続きそうだ」

SMICの共同CEO(最高経営責任者)を務める趙海軍氏は決算発表会で、半導体市況の先行きについて悲観的な見解を示した。

趙氏の言う「ダブルU字型」とは、具体的には中国のスマートフォン市場の一時的な回復を指す。7~9月期には(ファーウェイの「Mate 60シリーズ」やアップルの「iPhone 15シリーズ」など注目度の高い)新製品が集中的に発表され、新型コロナウイルスの流行期にスマホを買い換えられなかった多数のユーザーが一斉に飛びついた。

「スマホの販売には季節性があり、業界内の小さな動きは必ずしも市場全体の大きな変化につながらない。2024年のスマホ販売は、全体的には2023年と同水準にとどまるだろう」。趙氏はそう述べ、需要回復は一過性に終わると予想する。

増産投資の償却負担が利益圧迫

SMICの製品分野別の売上比率を見ると、7~9月期はスマートフォン向けが全体の25.9%、コンシューマー用電子機器が24.1%、(あらゆるモノをネットにつなぐ)IoTが11.5%をそれぞれ占めた。

地域別の売上比率は中国国内が84%を占め、直前の4~6月期より4.4ポイント上昇。一方、アメリカ向けは12.9%と、同4.7ポイント低下した。

SMICは10~12月期の業績予想について、売上高は7~9月期比1~3%増、粗利益率は16~18%との見通しを示した。同社の7~9月期の粗利益率は19.8%だったが、過去数年の増産投資に伴う減価償却費が増加するため、利益率が圧迫されると説明している。

(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は11月10日

財新 Biz&Tech

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください