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婚活歴10年の男性が「運命の女性」に出会うまで 「初対面でパフェを奢らされた」と怒ったことも

東洋経済オンライン / 2023年11月28日 14時0分

近年の結婚相談所は「コスパ」「タイパ」を求めるモテ男性の利用も多いといいます。だからこそ、本来の理由で利用していた人が苦戦を強いられることも……(写真:polkadot/PIXTA)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、10年近く婚活を続けてきた、コミュニケーション力に不安のある男性が結婚するまでの道のりをご紹介します。

最近の結婚相談所はモテ男性が多数入会

10年ほど前までは、結婚相談所には「出会いがない、女性に縁のない、モテない男性が行くところ」というイメージがありました。ところが近年は違います。

婚活において「コスパ」「タイパ」という言葉が聞かれるようになり、恋愛をしてデートを重ねて結婚相手を自分で選ぶことは面倒、合理的に自分に合う人を探してもらいたいと希望する人が増えてきました。

そこで婚活を効率よく済ませる手段として、結婚相談所を利用する人が増えてきたのです。いかにもモテそうな年収3000万円台の男性もたくさん入会しています。

そうすると、「本来の目的」で結婚相談所に入っていた人たちは苦戦を強いられます。

30代半ばの男性・俊夫さん(仮名)もその「本来の目的」で入っていた人の1人でした。年収は400万円台。何カ所か結婚相談所を転々としながら10年近く婚活を続けてきました。

20代半ばから入会していたので結婚願望は強いのですが、コミュニケーションの面で苦戦し、結婚にはなかなか至りませんでした。毎日、一人暮らしの部屋と職場の往復ですから、コミュニケーション力を培う機会もなく、当社が最後の砦だと思って入会してきました。

パッと見て婚活中とは思えないいでたちの俊夫さん。髪は整えていないし体臭も強い。私は「これまで10年近く婚活をしてきたといっても、自分が女性からどう見えているのか教わってこなかったのだから、ゼロに等しい。白紙からのスタートだ」と考えました。

体臭などを指摘するのは難しい

そこでごく基本的なことではありますが「朝晩ちゃんとお風呂に入って、お見合いやデートに行く時も、お風呂に入ってから少しコロンなどをつけて行きましょう」と伝えました。中にはそこで怒る人もいますが、俊夫さんは素直に聞いていました。

一般的なアドバイザーは、体臭やフケ、鼻毛といったことをなかなか指摘できません。しかし、そういったところから改善していかなければ、結婚は難しい。

私はいつも最初に「これだけ長く婚活を続けてきても結婚できないのは必ず理由があります。これからその理由を指摘します。気分を害するかもしれませんが、私は嫌われても構いません。聞いていただけますか」と確認します。

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