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キシリトールガムは歯にいいと思う人が陥る誤解 思わぬ落とし穴で虫歯になっている可能性も

東洋経済オンライン / 2023年12月1日 12時30分

歯にいいとされるキシリトールガム。本当なのでしょうか?(写真:Camera三吉 / PIXTA)

自分自身のオーラルケアに自信がある人は予防歯科先進国のアメリカやスウェーデンでは約80%なのに対して、日本では約60%の人は自信がないそうです(ライオンによる調査)。

【写真】キシリトール配合ガムを食べた後も、歯磨きは必須だ

また予防歯科を実践している人はアメリカ、スウェーデンの約70%に対し、日本ではわずか26%。日本人の歯への関心の低さがデータでも浮き彫りになっています。

しかし「キシリトール入りのガムを噛むことを習慣にしているので、自分は歯への意識が高い」と考えている人も少なくないのではないでしょうか。

「キシリトール入り」と表示されていればそれだけで安心なわけではなく、思わぬ落とし穴によって虫歯の原因になっている可能性もあるのです。キシリトール入りガムの効果に迫っていきましょう。

なぜ、キシリトールが注目される?

キシリトールは1976年にフィンランドで虫歯予防効果が発見されて以来、砂糖に比べカロリーが低く生体に安全なことから、虫歯予防の面で注目されてきました。

厚生労働省は「キシリトールは虫歯予防効果が実証されている天然甘味料」とし、「食後にキシリトール配合のガムなどを摂取するのが有効」としています。

このコメントを鵜呑みにすると、キシリトールは「天然甘味料だから安心だ」とか「虫歯を予防してくれるんだ」「キシリトール入りガムを食後に噛むと虫歯にならない」などと思う人もいるのではないでしょうか。

確かにキシリトールは白樺やトウモロコシの芯などを原材料にしているので、天然素材が元になっています。

しかし、それからの行程は、加水分解によりキシロースという糖類を抽出し、さらにニッケルを触媒として、高温・高圧状態で水素化するという人工的な方法です。

つまり正確にいうと「キシリトールは天然素材を原材料とし、人工的な方法で作られる甘味料」です。ほかの甘味料でも人工的に(化学合成で)作られる甘味料には、アスパルテームやサッカリン、スクラロースなどがあります。

個人差はあるのですが、キシリトールの摂りすぎ(30〜40g)で、お腹がゆるくなる人がたまにいます。キシリトールは腸で吸収されにくく、腸内のキシリトール濃度を薄めようとして、身体が腸に水分を集めるのでお腹がゴロゴロなったり、ゆるくなったりします。

またキシリトールそのものに虫歯予防能力、虫歯修復能力があるわけではありません。キシリトールを摂取すると、口の中で虫歯の原因となる「酸」が出ないということなのです。

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