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「若者に日本語が通じない」学者が明かす根本理由 うまく意思疎通ができない言葉の"落とし穴"

東洋経済オンライン / 2023年12月1日 9時0分

「日本語が通じない」となりがちな、興味深い例をご紹介します(写真:Ushico/PIXTA)

スマホ社会の現代日本。

若者たちは黙々と動画やゲームの画面と向かい合い、用事は絵文字を含む超短文メールを素早く打つばかり。

時間を割いて他人と会って話すのは「タイパが悪い」とすら言う彼らと、「生きた」日本語の距離がいま、信じられないくらい離れたものになっています。

言い換えるならそれは、年配者との間の大きなコミュニケーションの溝。

「日本人なのに何故か日本語が通じない」という笑えない状況は、もはや見過ごせませんが、「その日本人同士と思うところが盲点」と、話すのは、言語学者の山口謠司氏。

『じつは伝わっていない日本語大図鑑』と題された一冊には、日本人ならハッとする指摘が満載。

その中から、会話が通じない「落とし穴」になりがちな日本語の興味深い例をご紹介してみましょう。

「もうひとつの意味」が通じない

世代が大きく離れた者同士が、実際に交わしたこんな会話があります。

【イラストでわかる】「日本人なのに日本語が通じないのは、なぜ⁉」伝わりにくい「もうひとつの意味」を持つ言葉、その具体例は?

① 上司(年配者)と部下(若者)の会話

上司「出張お疲れ様。一日延びたから足が出たんじゃないか」

部下「はい。急遽取った宿の布団が小さく、足先が出てよく眠れませんでした」

② 大至急の原稿仕事をこなしたライター(年上)が、廉価の支払書を若い編集者に渡されたときの会話

ライター「あのう、もう少し色をつけていただけるとうれしいのですが」

編集者「白い紙ではだめですか」

何ともおかしなチグハグさが生じているのが、わかりますか?

① の「足が出る」は、「予算をオーバーする」という意味。

② の「色をつける」は、「金額を上乗せするなどして相手に感謝や誠意を示す」という意味。

それぞれ、文字どおりの意味とは別の、もうひとつの意味をもっているわけなのですが、じつは今の若い人たちには、そっちのほうはビックリするほど通じません。

今挙げた2例以外にも日本語には、こうした「リバーシブルな」言葉が多数あるにもかかわらず……。

かつての日本社会なら、日本人同士で当たり前のように通じた日本語が、むなしく空回りすることが多いのだと、年配者のほうは、ふだんからよく肝に銘じておく必要があります。

遠回りな言い方など、今の若者には無用?

そもそも日本語は、何かの言葉の裏にもうひとつの意味を含ませる、というやっかいなことを何故しているのでしょう。

それは、物事をズバリ言い表さずに、できるだけ婉曲に言おうとする特徴を日本語がもっているから、と言えます。

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