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「若者に日本語が通じない」学者が明かす根本理由 うまく意思疎通ができない言葉の"落とし穴"

東洋経済オンライン / 2023年12月1日 9時0分

会話の相手の心情をできるだけ穏やかに留めようとするわけなのですね。ちょっと言いづらかったり、言葉を少し和らげたりしたいときなどに、とりわけその傾向が見られるようです。

たとえば次のように――

●「どうにも首が回らない」←(お金がなくて困っている、という窮状をあからさまに言えずに)
●「たまたま耳に挟んだもので」←(聞こうとしていたわけではなく、ふと聞いてしまった言い訳として)

しかし、スマホの短いメール文字だけで用件を済ます昨今、ただでさえ文字数が増える言い方を若者たちがするはずがなく、第一、こうした「遠回りな」言葉にはあまり接したことがないという若者もけっこういるのには驚かされます。

おそらく日常生活のなかで、年長の人々と、ゆったり話をする機会が格段に減っているからなのかもしれませんが、このままでは、世代間のコミュニケーションの溝は、どこまでも拡がっていってしまうでしょう。

語彙数を身の回りからどんどん削ぎ落していくのは、生きるための説明力や相手に対する理解力などが劣っていくのに等しいこと。

それゆえ、無用だから、面倒だからと、若い人たちが言葉にソッポを向くのは損なのです。

彼らがそのことに気づいて、言葉の裏まで理解する幅広い日本語力をつけてくれたなら――。

そうすればきっと、世代間の溝もより狭まるはずです。

【もうひとつの意味:力試しクイズ】

問:それぞれの言葉の、文字どおりではない別の意味は何でしょう?

① 「踏み台にする」
② 「水を差す」
③ 「雷が落ちる」
④ 「船を漕ぐ」
⑤ 「秋風が吹く」
⑥ 「ぬるま湯につかる」
⑦ 「尻尾を振る」
⑧ 「種をまく」
⑨ 「寝た子を起こす」
⑩ 「バスに乗り遅れる」
           (※答えは、記事の最後に)

理解されないときは「言い換え」の工夫を

返答に変な間があったり、反応が不自然だったり。話していて「あれっ、もしかしたら通じてないかも」と相手に感じたら、よりわかりやすい他の言い回し、言い換えを工夫して、伝え直してみることが大事です。

たとえば「足踏みをしています」と言って、キョトンとされた場合には、「はかどっていないんです」「今やっていることが停滞しているんです」などと。実際その場で足踏みをしてみせて、「ほら、少しも前へ進んでいないでしょ」と言ったなら、さらに理解してくれるでしょう。

また、理解できなかった側も、うやむやにその場をやり過ごそうとしないこと。

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