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阪急西宮北口、「球場の街」の記憶を残す住宅都市 オリックスの前身、阪急ブレーブスの本拠地

東洋経済オンライン / 2023年12月1日 6時30分

西宮北口駅は阪急電鉄の駅の中で、大阪梅田駅、神戸三宮駅に次いで利用者数が多い(筆者撮影)

2023年、38年ぶりに日本一の栄冠を手にした阪神タイガースは「大阪」のイメージが強い。しかし、本拠地の甲子園は兵庫県西宮市に所在する。大阪に本拠地を置くのは日本シリーズを争ったオリックス・バファローズだが、そのオリックスも以前は兵庫県神戸市を本拠地としており、その前身である阪急ブレーブスは西宮市を本拠地にしていた。

【写真を見る】阪急西宮球場の跡地に建つショッピングモール「阪急急西宮ガーデンズ」。近くには、ここがかつて球場だったことを伝える踏切が残る。

西宮市の人口は約48万3000人で、大阪市と神戸市という阪神間の政令指定都市に挟まれた位置にある。その市域には南側から見て阪神・JR・阪急の3路線が走り、大阪―神戸間を結ぶ。そうした鉄道路線により、西宮市は大阪・神戸の通勤圏となり、閑静な住宅街もしくは文教都市として人気を高めてきた。

「西宮」になかった西宮北口

西宮市が住宅都市として発展した背景には、鉄道が大きな役割を果たしている。とくに1920年の阪急神戸線開業、そして西宮北口駅の開設は大きなターニングポイントだった。

しかし、西宮北口駅が開設された当時の西宮は市制を施行しておらず、西宮町だった。また、同駅は瓦木村に所在し、西宮ですらなかった。つまり、駅が開設されたことで西宮の都市化が一気に進んだということになる。

神戸線を敷設した阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)の前身である箕面有馬電気軌道は、1916年に臨時株主総会を開いて灘循環電気軌道を買収することを決議した。灘循環電気軌道は神戸を起点に山側を走って西宮へ到達し、西宮からは海側へと出て、そこから折り返して神戸へと戻るというルートを計画していた鉄道会社だった。

箕面有馬電気軌道は現在の阪急宝塚線・箕面線を1910年に開業しているので、そこから逆算すると、すでに創立者の小林一三はその頃から大阪―神戸間への進出をある程度考えていたと推察できる。

灘循環電気軌道の計画を見れば明らかなように、大阪―神戸間において西宮が最重要都市と目されていた。なぜ、西宮が最重要都市と見られていたのか? 阪神間は酒造りが盛んで、とくに灘五郷と呼ばれるエリアには多くの蔵元が集積した。灘五郷の中でも、西宮郷は宮水の採水地だったことから中核的な地位にあった。

酒造りには良質な水が欠かない。宮水は酒造りに理想な味・成分だったことから、蔵元はこぞって宮水を求めた。西宮は“銘酒のまち”と認識されるようになり、市民も行政も、そして他企業も酒造りに対して一定の理解をする。

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