年末の暴飲暴食に「解毒スープ」家で簡単に作る技 管理栄養士が伝授、めぐりのよい体にする
東洋経済オンライン / 2023年12月2日 16時0分
忘年会などで食べすぎ、飲みすぎが続くと、内臓に負担がかかって疲労につながるおそれがあります。そこで、新著『からだリセットスープ - 1食分のたんぱく質20gと野菜100gがとれる - 』を上梓した管理栄養士・りのさんが、体の中をきれいにしてくれる「しょうが風味の鶏ごぼうスープ」の作り方とメリットについて解説します。
高い解毒効果が期待できる野菜たっぷりスープ
栄養管理士として、解毒効果の高いスープは、食べすぎ、飲みすぎの多くなる年末年始こそ、ぜひ食べてほしい料理の1つ。まずはその理由から、具体的にお話ししていきましょう。
【写真で見る】レンジで7分!出来上がった「しょうが風味の鶏ごぼうスープ」
前提として、体の中にたまった不要な老廃物を排出するためには、腸内と腎臓に負担をかけないことが大切です。腸は食べ物の栄養や水分を吸収して、便を体の外へ出してくれる臓器であり、腎臓は血液をきれいに濾過してくれ、不要な老廃物や塩分を尿と一緒に排出してくれる臓器。つまり、どちらも私たちの健康な体づくりに欠かせないのです。
食べすぎ、飲みすぎが続くと、内臓に負担がかかり老廃物がたまって、めぐりの悪い体になり、場合によっては副腎疲労につながるおそれもあります。そうなると、体がだるい、朝起きられない、疲れが取れない、肌荒れ、便秘などさまざまな不調が起こることも。そうならないためにも、解毒効果の高いものを食べて、体の中をきれいに保つ必要があります。
そこで食べたいのが、野菜がたっぷり取れるスープ。野菜スープには、高い解毒効果が期待できます。まずは、野菜に含まれる食物繊維。この食物繊維には、腸内をごっそり掃除してくれる役割があるんです。
食物繊維は、体の中で余分な糖や脂質、塩分を吸着して便となり、体の外へ排出されます。つまり、体にとって不要なものを排除する“ほうき”のような役割があります。食物繊維を多く含む食材には、ごぼうやれんこんなどの根菜類、豆類やきのこ、海藻類、穀物(精製前)などがあります。
これらを温かい水分と一緒に摂ることで、胃腸を温めて消化のサポートもしてくれますし、スープに流れ出したビタミンやミネラルも補給することで、お肌の状態もよくなっていきます。それだけではなく、いったん解毒スープで体をリセットすることで内臓の負担も軽減でき、疲れにくい体になっていきます。
具材たっぷりのスープはしっかりとかむ必要があるので、満腹中枢も刺激されてお腹が満たされやすくなり、体の中のみならず「食べすぎ習慣」をリセットすることができるんです。
「太りにくい体質づくり」にも効果的
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