1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

陰謀論や「ディープ・ステイト」が流布する理由 ヤニス・バルファキスも指摘する「封建制」到来

東洋経済オンライン / 2023年12月4日 13時0分

批判的人種理論にたいする猛烈な批判者であるクリストファー・ルフォも寄稿する、保守系シンクタンクであるマンハッタン研究所のサイトの『シティ・ジャーナル』にも頻繁に寄稿しているコトキンは、その意味で現在、相対的に保守に傾斜していると言える。かれのこうした側面をどう評価するのかについては読者によって判断のわかれるところだろう。

ただ、コトキンの政治的変遷にかかわる側面を仮に差し引いたとしても、左派のバルファキスの近著との類似性に触れたように、本書からは読み手の立場の違いを問わず、得るものが多々あるはずである。

階級の固定化による新しい封建制の出現という事態を前にして、どのようにしたら社会の流動性を取り戻し、やせ細った中産階級の厚みを取り戻していくことができるのか。

解決のための特効薬はまったくないとはいえ、閉塞した状況を一気に壊してくれる者の出現を夢想することだけは、避けておいたほうがいいはずである。

井上 弘貴:神戸大学大学院国際文化学研究科 教授

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください