ライオンズが子どもの「非認知能力」開発する事情 野球に特化しない7種目のプログラムを提供
東洋経済オンライン / 2023年12月12日 12時30分
10月のある土曜日、埼玉県所沢市の秋草学園短期大学のテニスコートには、親に連れられた子どもたちが続々集まってきた。子どもたちは、グループに分かれて、インストラクターの声に従って体を動かす。
【写真】「ライオンズスポーツアカデミー」で配られるシールカード
この日はごく初歩の段階で、走ったり、物を取って帰ってきたりしている。インストラクターは命令口調ではなく、子どもが自然と体を動かしたくなるような声掛けをしている。
子どもたちは「Lions」とプリントされたシャツを着ている。まったく野球の臭いはしないが、これは西武ライオンズが主催する「ライオンズスポーツアカデミー」なのだ。
1つの種目に特化しないプログラム
3~9歳の子どもを対象に、スポーツ科学と幼児教育学に基づいたプログラムを提供するという。カリキュラムによると、1年間を通して7種目以上のスポーツ(野球、サッカー、テニス、バスケットボール、体操、スプリント等)を行う。
さまざまなスポーツを行うことによって「バランス能力」「変換能力」「連結能力」「リズム能力」「定位能力」「識別能力」「反応能力」を身に付けるという。
何か1つのスポーツに特化して上達するのではなく、どんなスポーツをするうえでも必要な、総合的な運動能力を身に付けるということだ。
アメリカの子どもは子どもの頃に複数のスポーツを経験するのが一般的だ。バラク・オバマ元大統領のミシェル・オバマ夫人は、2人の娘に「2つのスポーツをしなさい。1つは自分の得意なスポーツ、もう1つは苦手なスポーツ。得意なところを伸ばすとともに、苦手を克服できるから」と言ったとされる。日本のように「1つのスポーツを追求し続ける」やり方では体得が難しいスポーツの「総合力」を身に付けさせるということだろう。
もう1つは「非認知能力」の開発。スポーツに限らず、人が生きていくうえで必要な「やり抜く力」「創造性」「コミュニケーション能力」「課題解決力」などの能力を伸ばしていく。
「非認知能力」には「自信」「自尊心」「共感力」「創造性」「やり抜く力」「回復力」「コミュニケーション力」などがある。これらの能力を、スポーツ体験を通して高めていくという。
スポーツの動作を通じて「非認知能力」を身につける
この分野については、西武ライオンズは最新のスポーツ科学と21世紀型幼児教育学を融合した取り組みをする教室「biima sports」と提携している。今回子どもたちに接しているインストラクターは、biima sportsの研修を受けた指導者だ。
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