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関係者たちが語る「あの日OpenAIで起きたこと」 シリコンバレー経営者のチャットでも大騒ぎに

東洋経済オンライン / 2023年12月17日 7時10分

ここ数カ月、理事会の3つの空席を埋めるべき人物をめぐってアルトマンと衝突したことで、彼らの懸念はさらに深まった。

9月、アルトマンはAIチッププロジェクトについて話し合うため中東の投資家に会った。この問題に詳しい3人の関係者によると、理事会はアルトマンがすべての計画を共有していないことを懸念していたという。

ベンチャー経営者のチャットで話題に

11月17日にアルトマンの解雇のニュースが流れると、メタのマーク・ザッカーバーグやドロップボックスのドリュー・ヒューストンを含むシリコンバレー企業のCEO100人以上が参加するプライベートなWhatsAppグループにテキストが届いた。

「サムは辞めた」とそのテキストには書かれていた。

スレッドはたちまち質問であふれかえったーーサムは何をしたのか?

OpenAIの最大の出資者であるマイクロソフトでも、同じ質問が投げかけられた。アルトマンが解雇されたとき、マイクロソフトのCTO、ケビン・スコットは、OpenAIのCTOミラ・ムラティから電話を受けた。彼女はスコットに、数分のうちにOpenAIの理事会がアルトマンを解任し、彼女が暫定CEOになったことを発表すると告げた。

スコットはすぐに、ワシントン州レッドモンドにあるマイクロソフト本社の誰かに、ナデラを幹部との会議から解放するよう頼んだ。衝撃を受けたナデラは、OpenAI理事会がアルトマンを解雇した理由をムラティに電話したと、このことを知る3人が語っている。

OpenAIの理事会は声明の中で、アルトマンは理事会とのコミュニケーションにおいて「一貫して率直ではなかった」とだけ述べていた。ムラティは答えられなかった。

ナデラは次に、OpenAIの主任独立理事であるディアンジェロに電話をかけた。ナデラは、理事会がこれほど急に行動を起こすほど、アルトマンは何をしたのだろうか?と尋ねた。何か悪意があったのだろうか?

「いいえ」とディアンジェロは答えた。ナデラは混乱したままだった。

アルトマンの相談に乗った人物

アルトマンがOpenAIのCEOから解任された直後、友人から連絡があった。エアビーアンドビーのCEO、ブライアン・チェスキーだった。

チェスキーはアルトマンに何かできることはないかと尋ねた。アルトマンは話したいと言った。

11月17日に話をしたとき、チェスキーはなぜOpenAIの理事会が彼を解雇したのかについて、アルトマンに質問を浴びせた。アルトマンは、自分もみんなと同じようにわからないと言った。

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