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親がつい口にする「子どもの自信をなくす言葉」 自己肯定感をなくす教育をしてしまっている

東洋経済オンライン / 2023年12月19日 12時0分

これに関して、1つ勘違いしないでほしいのは、「その子が成功・達成できそうなことに関して予言をする」のと、「その子が成功・達成できるかどうかわからない、微妙なラインのことに関して予言をする」のとでは、天と地ほどの差があるということです。

多くの人は、例えば「私の息子は、この前英検準2級を取ったから、今度は2級が取れるだろう」というように、できそうなことに関して予言をします。「もしできなかったら、子どもが傷付くから」と考えて、その子が成功・達成する確率がかなり高いと思うことしか口にしない傾向があります。

でもこれを繰り返していても、子どもの自信や自己肯定感は向上しません。


みなさんも自分自身に置き換えて考えてほしいのですが、自信や自己肯定感は、「自分でも成功できるか・達成できるかわからないような、大きな壁」を超えたときにこそ、得られるものではないでしょうか?

「これはできるよね」と自分も周りも考えている、当たり前にできることや簡単に達成できることが達成できたところで、あまり自信や自己肯定感にはつながらないのです。

むしろ、この言葉は自信や自己肯定感をなくしてしまいます。親が確率が高いと思っていることが達成できなかったとき、「なんでこんなこともできないんだ」「自分はダメなやつだ」と思ってしまうからです。

達成できるかわからないことをあえて言う

子どもに言うのであれば、「その子が成功・達成できるかどうかわからない、微妙なラインのことに関して予言をする」必要があるのです。

「私の息子は、英語が得意だから、きっといつか英検1級を取って、将来は海外の人ともなんの気遅れもなく話せるはずだ」と、子どもが小さいときから言っておくのです。

昔、子どもに対して将来を期待するせりふとして、「末は博士か大臣か」というものがありました。今その言葉をあまり聞かなくなったのは、将来のことに関してしっかり考えて、あまり子どもに失敗させたくないという親御さんの気持ちの現れかもしれません。

でも、これはいい言葉だと思うんですよね。「末」なんてくらい遠い未来の話でも、予言してしまっていいのではないでしょうか。

実際、東大生たちに話を聞くと、小さいときから「お前は東大に行けるかもな」とぽろっと親御さんがいっていたのを覚えていて東大に合格したという人も少なくありません。


もしみなさんが自信や自己肯定感を持った子どもになってほしいと願うのであれば、ぜひ、未来のことに対してなんでもいいので、「君ならできる!」と言ってみてください。

西岡 壱誠:現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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