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「すぐに市販薬を使う人」が気づいていない危険性 風邪薬では「風邪は治らない」という事実

東洋経済オンライン / 2023年12月31日 8時0分

最後にこれから需要が高まる風邪薬についても触れておきたいと思います。市販の風邪薬の主成分は解熱鎮痛剤で、アセトアミノフェンやイブプロフェンが使われていることが多いです。

風邪をひいたらとりあえず風邪薬、という人も多いかと思いますが、風邪薬の成分は、解熱鎮痛剤を含めてすべて、熱、せきやのどの痛み、鼻水、鼻づまり、頭痛などの風邪の症状を一時的に抑えるにすぎず、根本から治すものではないということを知ってもらいたいと思います。

ここまでは、気軽に購入できる市販薬にも副作用のリスクがあるということをお伝えしてきましたが、もう1点注意が必要です。それは食品同様、市販薬にも添加物が使われているということです。

注意すべき添加物は?

頭痛薬・生理痛薬や風邪薬、うがい薬に使用されている注意すべき添加物の一例として「酸化チタン」「黄色5号」「サッカリンNa(ナトリウム)」があります。

「酸化チタン」は、食品添加物の一つであり、医薬品では着色料として使われている無機化合物です。一般には皮膚刺激性やアレルギー性、眼刺激性は認められないとされていますが気になる実験データがあるのです。

空気1立方メートル中に酸化チタン塵を10㎎、50㎎、250㎎存在させ、その空気中にラットを1日に6時間置くことを一週間に5日行い、それを2年間続けた実験で雌雄ともに250㎎群で肺がんの発生率が増加しました(『第7版食品添加物公定書解説書」廣川書店より)。この実験は酸化チタンを吸入させた実験なので、口から摂取した場合もある程度の影響があると考えられるのです。

また、「黄色5号」は食品添加物として認可されているタール色素のひとつです。食品添加物として認可されているタール色素は「赤色2号」「黄色4号」「緑3号」など12品目あります。

食品にはお菓子や清涼飲料水、農産加工品他などに使用されており、医薬品にも着色料として使用されています。黄色5号は急性毒性は弱いのですが、人間が摂取すると人によっては蕁麻疹などを起こすことがあります。

タール色素は自然界には存在しない、非常に分解されにくい化学合成物質なので、体にとりこまれた場合も分解されにくく、ホルモンや免疫などのシステムを乱す心配があるのです。

「サッカリンNa」も、食品添加物として1948年に認可されている甘味料です。こちらは、ヨードうがい薬・非ヨードうがい薬どちらにもよく添加されています。サッカリンNaは70年代に入り、アメリカから発がん性があるとの情報がもたらされ、1973年4月に使用禁止になりました。

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