「宇宙船」大阪メトロ400系、普段見せない空飛ぶ姿 中央線の新型車両、急ピッチで進む搬入作業
東洋経済オンライン / 2024年1月10日 6時30分
2025年開催の大阪・関西万博に向け、さまざまな準備が進んでいる。会場へのメインアクセス手段を担う大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、以下「大阪メトロ」)の中央線もその1つだ。2024年度末の夢洲延伸開業を目指しており、トンネル工事はすでに完了。現在は駅舎の建設などが最盛期を迎えている。
【写真25枚を一挙公開】大阪メトロ中央線「400系」の搬入作業に密着。まるで宇宙船のような斬新デザインの新型車両がクレーンで吊り上げられて宙を舞う!
そして同時に、新型車両の製造も進む。大阪メトロでは万博を機に中央線用車両の全面置き換えを行うこととしており、2023年6月には「400系」が営業運転を開始した。400系は延伸開業までに23編成が導入される予定で、平均すると月1編成以上というハイペースだ。
大阪メトロ400系の搬入作業
2023年12月中旬、400系第10編成の緑木車両工場への搬入作業を取材した。搬入は3日間に分けて2両ずつ行われ、初日であるこの日は6両編成のうち長田方の1号車と2号車が、トレーラーに載った状態で建屋内に置かれていた。
翌日はコスモスクエア方の5号車と6号車、最終日は真ん中の3号車と4号車という順番だ。1号車から6号車まで順に搬入するのだと思っていたが、この順番となっている理由は後ほど明らかになる。
午前7時30分ごろ、車体の吊り上げ作業が始まった。工場に設置されている天井クレーンを使い、仮置き台の上にいったん移動。中心ピンなどを取り付けてから再び吊り上げ、台車とドッキングさせる。
同社車両部車両管理事務所係長の山内弘樹さんによると、以前は自走式のラフタークレーンを用いて屋外で行っていたが、コスト削減などのため現在の手順に変更したという。宇宙船をイメージしたデザインの車両が空を飛ぶ姿は、まさに近未来感にあふれていた。
作業は1両ずつ行われ、1時間弱で2両が線路上に載せられた。その後、手押しで2両を連結し、入れ換え用の機械で別の建屋へと移動。車両の重量バランスを測定・調整する「輪重測定」などが行われ、この日の作業は終了となる。
「翌日以降も同じ流れで車両が搬入され、6両が揃ったところで編成を組成するのですが、この建屋の線路は4両分の長さしかありません。そのため、1日目に搬入した車両はいったん別の留置線に逃がす必要があり、その関係で車両の搬入順序が変則的となっています」(山内さん)
独特な「顔」の狙い
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