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茅ケ崎?茅ヶ崎?混同する「ケ・ヶ」表記の謎を解く 駅名と自治体名が一致しない例も少なくない

東洋経済オンライン / 2024年1月13日 19時0分

関西では兵庫県宝塚市が「ガ」で統一しており、泉ガ丘、桜ガ丘、長寿ガ丘など数多く、すみれガ丘、花屋敷つつじガ丘などひらがなとガの混在も見られる。「ふじガ丘」の表記などにはだいぶ違和感もあるが、慣れるものだろうか。鎌倉市と宝塚市の「ガ」の大半は昭和40年代の住居表示の実施を機に誕生した。

伝統的に「ヶ」を小さく扱ってきたのが地図の世界で、特に戦前の地形図では顕著だ。

一ノ宮、四ツ谷、千駄ヶ谷などの助字「ノ・ツ・ケ」は漢字のサイズ(字高)に比べれば半分から3分の1程度に過ぎず、字間を広くとる場合に助字は本字に隣接して記され(昭和10年の『地形図図式詳解』によれば「註記ノ右腰或ハ左腰ニ之ヲ書スル」と規定)、「八ヶ嶽(やつがたけ)」でいえば「八ヶ」と「嶽」の2字として扱われている(図を参照)。

要するに漢字の読みを助けるための、漢文に付ける「返り点」やルビなどと同様の扱いだったようだ。

今尾 恵介:地図研究家

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