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「心理的安全性を!と言われても」管理職の苦悩 多方面からのプレッシャーから身を守る「3つのポイント」

東洋経済オンライン / 2024年1月15日 15時0分

サティスファイサーは、自分の要求を満たすのに「ほどほど」で十分と考え、マキシマイザーは、最も良い条件を手に入れないと気が済まず、考えうる限りの選択肢をすべて検討しようとします。そして、人生の幸福感は、サティスファイサーのほうが得られるとしています。

②完璧主義から完了主義へシフトすること

マキシマイザーは、完璧主義者。サティスファイサーは、ほどほどで終える完了主義者です。

完璧主義に陥ると一切の妥協を許さず、品質にこだわり、他人や部下に任せずに責任を抱え込み、毎回オーダーメイドで依頼主の期待に応えようとします。相手は満足するかもしれませんが、あなた自身には次々と新しい仕事が入ってきます。完璧主義では、心身の安全性が保たれません。

一方、完了主義者は、つねに相手基準で、相手の期待を上回る合格点を取れれば、自分基準の満点は取れなくともよいと考えます。

絶対に外せない要点は押さえたうえで協力者と責任を分担し、時には、他でうまくいった知恵を転用するなど効率性も実現します。ぜひ、自ら抱え込んで困難を大きくしてしまう完璧主義から脱却しましょう。

③心のポーズボタンを押して最適な選択をすること

私たちは、生活のさまざまな瞬間で、選択を迫られます。起こった出来事に対して、むき出しの感情に任せて反応すると、たちまちあなただけではなく、周囲の心理的安全性も阻害されてしまいます。

もしも、怒りの情動を発動する前にワンクッション置いて心の「スペース」を空ける一時停止ボタンを押すことができれば、望ましい未来への最適な思考の選択をすることができます。

例えば、あなたが部下の不適切な言動を見て思い浮かべたことが「何度言っても伝わらない!こいつに指導してもムダだ!」とします。これは怒りの情動に支配されている状態です。こうした際に、感情をマネジメントする3つのアクションを紹介します。

感情をマネジメントする3つのアクション

① 6秒ルール 

どんな怒りも永続し続けることはありません。たとえ怒りが抑え切れなくなりそうになっても、6秒心の中でカウントすることができれば落ち着きを取り戻すことができます。

② その場から離れる

怒りの対象を目前にすると矛先をおさめるところがなく、新たな怒りの感情が湧いてきます。状況によってはその場から一時的に離れ、冷静になることも必要です。

③ 思い込みを疑う

自分の主張や正義は本当に正しいか?相手が100%悪いと決めつける前に、相手の視点や第三者の視点からこの状況を俯瞰すると何が言えるか自問自答しましょう。

いかがでしょうか。感情をマネジメントする3つのアクションを活用して情動任せになるのではなく、心のポーズボタンを押して最適な選択につなげていきましょう。

広江 朋紀:リンクイベントプロデュース ファシリテーター

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