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超人気「オカルト系YouTube」数奇な誕生の背景 登録者数32万超「都市ボーイズ」が生まれるまで

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 13時5分

「実はYouTubeやSNS内で起きた出来事は全然気にならないんですよ。何言われても平気だし、傷つくこともありません。炎上した際も、早々に関係者に連絡して、謝罪をしました。反省はしましたけど、落ち込んだり、後悔したり、というのはなかったですね。

動画のビュー数とかも基本的には興味がないですね。最初はチェックしていましたけど、今はサッと確認する程度ですね。

ただ、やっぱり今もずっと怖いです。食えなかった期間が長いからだと思いますけど、『急に、食えなくなるんじゃないか?』とか変に考えちゃって、眠れなくなる日がありますね」

YouTubeの人気が上がると、イベントでの集客も増えた。コロナ禍以降は、イベントは会場チケット以外に配信チケットが販売されるケースが増えたが、その売り上げも高い。

また、はやせさんは呪物(超常的な呪力を持つと言われる物)を集めるコレクターとして知られ、同じくコレクターの田中俊行さんと「祝祭の呪物展」を開催している。著者も足を運んだのだが、外までずらりと長い行列が出来ていて、人気のほどがうかがえた。会場ではグッズもとてもよく売れていた。

「僕らYouTubeではスーパーチャット(YouTube内の投げ銭機能)を受け付けてないんです。『お金は自分のために使ってください』って言ってて。だから、『何か援助したい』と思ってる人たちが、グッズを買ってくれたり、イベントに来てくれたりしてくれるんじゃないかな?と思ってます」

「本当に出会った人たちのおかげ」

初の著書になる『闇に染まりし、闇を祓う』も好評だ。タイトルの意味は
「闇を取材しているうちに、いつのまにか闇に染まってしまう」というはやせさん自身のことだと言う。はやせさんが取材することで相手の闇は祓われるかもしれないが、はやせさん自身は闇に染まっていく。

これまでに現地に足を運んで取材した、6つのホラー事件簿が詳細に描かれている。

「僕自身がすごいとは本当に思わないですね。本当に出会った人たちのおかげです。売れるまで支えてくれた奥さん、一緒にコンビを続けてくれる岸本さん。その他おおぜいのおかげで、なんとかがんばれてると思います。

この本にしても、編集さんや、文章を描いてくださった編集さん。表紙のイラストを描いてくださった、伊藤潤二さん、石黒亜矢子さん。取材の過程で話を聞かせてくれた人たちのおかげで読まれていると思います。ありがとうございました」

はやせさんにはこれからも、怪異ハンターとして、呪物コレクターとして、そして都市ボーイズのメンバーとして幅広い活躍を続けてほしいと思った。

村田 らむ:ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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