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「読書」のハードルがグッと下がる意外な読書法 今年こそきちんと読書をしたい人にオススメ

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 18時0分

サイエンスや実用書、ビジネス書であれば、まえがきから前半はゆっくり丁寧に読み進め、大体その人の言いたいことがわかったらパラパラ飛ばし始めます。3、4章ぐらいで「あとは大体同じことを言ってるから後で読んでもいいや」となることもあります。速読しようとは考えていませんが、結果的に速く読めています。

速読をしない方が精神的にも本との付き合いがうまくいくし、テクニック的にも、速読しない方が結果的に速いのです。

また、私は「複数の本を同時に読む」ということもおすすめしています。私自身も、お風呂で読む本、移動中に読む本など、シーンごとに読む本を決めていて、常に同時並行で30冊ぐらい読んでいます。

読書をする時、1冊きちんと読み終わってから次の本を読もう、と思っている人は多いと思います。私自身、人から本を薦められた時「いま読んでる本がある」「これを読み終わったら」といつも言っていました。でもある時気づいたのです。「そんなこと言ってたら、いつまで経っても読めないじゃん」と。

いろんな本を読んでいれば、絶対どれかの本で挫折します。そうしたら、次の本に進めない。なので、読み終えられるかどうかは気にせず、読みたい時に読みたい本を読もうと決めたのです。すると、むしろどんどん読める量が増えました。いろんなジャンルの複数の本を同時に読んだ方が、結果的に読むのも進むし、読み終わるんです。

複数の本を読んでいると起こる「シンクロニシティ」

複数の本を同時に読んでいると、本同士の内容がまるで必然のようにつながってくる瞬間=シンクロニシティがあります。全く異なるジャンルや内容の本なのに、「あ、前に読んだあの本と同じことを言っている!」「あの本に書いてあることはこういうことだったのか!」とつながるのです。

でも、1冊の本だけだとそれが起こらない。2冊以上読んでいるからシンクロしてきます。水道橋博士は、人との出会いを星座に例えています。初対面だと思っていたけど、実は数年前に同じ場所に居合わせていた、とか。読書も同じように、さまざまなジャンルを読んでいると思いがけない星座がつながっていく瞬間がたくさんあります。

先日、『科学とはなにか』(講談社ブルーバックス)という本を読んだのですが、著者は佐倉統さんという東大の科学の先生で、各章にアガサ・クリスティのポアロのセリフが書いてありました。

この著者はアガサ・クリスティが好きなんだなと思ったのですが、巻末に、『アガサ・クリスティー完全攻略』(霜月蒼著、講談社)という本がすごく面白くて、こんな科学の本を書きたいと思ってこの本を書いた、とありました。『完全攻略』はアガサ・クリスティが書いた全作品を解説していて、かつネタバレしていないというなかなかすごい本です。

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