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スマホメーカー発、中国「シャオミ・カー」が登場 高性能をアピールも、市場の関心は価格水準

東洋経済オンライン / 2024年1月18日 16時0分

シャオミ・カーの第1号モデル「SU7」は、高い動力性能やスマートフォンと連携するスマートコックピットなどをアピールする(写真はシャオミのウェブサイトより)

中国のスマートフォン大手、小米(シャオミ)が独自開発したEV(電気自動車)が、ついにベールを脱いだ。

【写真】シャオミ創業者の雷軍氏は、SU7の価格水準について明言を避けた。写真は2021年のシャオミ・カー発足時の記念写真。前列中央が雷氏

同社のEV事業部門である小米汽車(シャオミ・カー)は2023年12月28日、北京で技術発表会を開催。(自動車行政を所管する)中国工業情報化省に型式認証を申請した第1号モデルの「SU7」を、報道陣や販売店関係者にお披露目した。

シャオミ創業者で董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)の雷軍氏は発表会で、すでに少数のSU7を生産したが、正式発表はまだ数カ月先になると述べた。シャオミ・カーは2024年中に自動運転技術の分野でトップグループに追いつき、15~20年後には世界のトップ5に入る自動車メーカーになるという野心的目標を掲げている。

スーパーカー級の動力性能

今回のイベントでは、標準モデルのSU7とともに高性能モデルの「SU7 Max」も発表された。シャオミ・カーの公表資料によれば、標準モデルは1機のモーターで後輪を駆動し、最高出力は299馬力、時速0~100キロメートル加速時間は5.28秒、航続距離は668キロメートル。400ボルトの高電圧による急速充電に対応し、15分間の充電で航続距離を330キロメートル延長できるという。

一方、高性能モデルは2機のモーターで前輪と後輪を駆動し、最高出力は673馬力、時速0~100キロメートル加速時間は2.78秒、航続距離は800キロメートルに向上。急速充電は800ボルトにまで対応し、15分間の充電で航続距離を510キロメートル延ばせるとしている。

雷氏は発表会で、ドイツのポルシェやアメリカのテスラとの性能比較に数度にわたり言及。高性能モデルのSU7 Maxの時速0~100キロメートル加速時間は、ポルシェ「タイカン・ターボ」の2.93秒やテスラ「モデルS」の3秒を凌駕すると胸を張った。

シャオミ・カーの売り物は動力性能だけではない。スマートフォンやスマート家電に精通したシャオミにとって、EVのスマートコックピットの設計はお手の物だ。SU7にはシャオミが開発した基本ソフト「澎湃OS(ハイパーOS)」が搭載され、車載ディスプレーとスマホ画面のシームレスな切り替えや、アプリの共用などを可能にしている。

具体的は価格帯は明かさず

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