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文房具YouTuberが注目する「木軸ペン」の個性 激レア木材の高級品から定番商品まで魅力語る

東洋経済オンライン / 2024年1月23日 15時0分

ペンケースに入りきらないくらいコレクションが増加中。どれもかけがえのない一本(出所:『しーさーの木軸ペン図鑑』)

ペンの軸に加工した「木」を使った筆記具、木軸(きじく/もくじく)ペンが人気です。その基礎知識や人気の理由は前記事『ただの筆記具にあらず「木軸ペン」人気の背景』でお伝えしましたが、今回は具体的に4つの木軸ペンを、文房具YouTuber・しーさーさんの著書『しーさーの木軸ペン図鑑』から抜粋しご紹介します。

【画像で見る】しーさーさんの「堅牢性と経年変化を味わえるお気に入り」はこの木軸ペン

*掲載の価格は2023年9月現在のもの(税込)です。販売価格変更の可能性もあります。最新情報は販売元にご確認ください。

※外部配信先では写真をすべて見られない場合があります。その際は東洋経済オンライン内で御覧ください

堅牢性と経年変化を味わえるお気に入り

長野県南木曽町の伝統工芸「南木曽ろくろ細工」を継承する野原工芸。木地師(きじし)として木と向き合い続ける職人が、木の魅力を最大限に引き出す。

「木を余すところなく使い切る」をモットーに、これまで傷や割れが目立って使えなかった材にも特殊加工を施して商品化している。オリジナルパーツも開発するなど、新たなアイデアで進化し続けている。

野原工芸で最初に購入した木軸ペン。2015年の旧型モデルで、旧型用の固定式口金(現在は廃番)をつけて使っている。大きな特徴としては、新型と比べて先端のパイプが太いこと。パイプを固定させているので先端のグラつきや内部振動が軽減され、安定した書き心地を楽しめる。ゴールドの重厚感がいい。

ケヤキは堅牢で割れにくく、ガシガシ使えるうえに、数年で劇的に変化する面白さもある。最初は明るく白っぽかった木軸が、8年たった今ではコクのある茶色に変化し、いい感じに貫禄が出てきた。一番思い入れがあり、とても気に入っている一本。

激レア木材で作られた家宝級の高級ペン

木工家の永田篤史さんが営む工房 楔(せつ)には、木軸ペンの最高峰ともいわれ、趣向を凝らした作品がそろっている。

材への妥協は一切なく、面白いものや珍しいものという基準で選出した材の一番いいところだけを使って仕上げる。完成した木軸ペンの研ぎ澄まされた美しさは、芸術品そのもの。筆記具以外の文具や小物のラインナップも豊富だ。

大学の卒業祝いに、工房 楔の永田さんから「買う権利」をもらい購入。

数々の希少な材や杢で木軸ペンを作る工房 楔でも、トップレベルに貴重な材が、このシアメースローズウッド。謎が多い木といわれ、シタンの亜種の可能性が高いということから「シアメース」と名づけたらしい。

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