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東武線の「結節点」、春日部駅周辺に何があるのか 武里―北春日部間「クレしん」以外の見どころは

東洋経済オンライン / 2024年1月25日 6時30分

高架化工事前の姿を留めている春日部駅の西口(撮影:鼠入昌史)

東武スカイツリーラインに乗って北を目指す。最初は東京の大都会。スカイツリーもそうだし、一大ターミナルである北千住のあたりなどは、まさにザ・東京といった車窓が流れてゆく。

【写真19枚をすべて見る】「クレヨンしんちゃん」のイメージが強すぎる春日部。東武スカイツリーラインの武里―北春日部間の駅周辺は“昭和の風情”がいっぱい!

北千住駅を出て荒川を渡ってもしばらくは東京都。ただ、都会的というよりは下町らしい風景の方が勝ってくる。そして、埼玉県に入ると草加松原団地などのベッドタウンをゆく。高架、そして複々線。まだまだ大都市の中を走っているという実感に浸れる区間が続く。

昭和感あふれる武里の駅前

ようやく郊外らしいのどかな車窓に変わるのは、北越谷駅までの長い長い複々線が終わってからだ。越谷市を出て春日部市に入るあたりが、スカイツリーラインにおける“都心”と“郊外”の境目なのだろうか。北千住駅を出てから、急行に乗って25分ほど経ったころである。

春日部市内にスカイツリーラインの駅は4つある。そのうち、いちばん都心に近い駅が武里駅だ。郊外に入りつつあるといっても、まだまだベッドタウン。武里駅は名前もそのままに武里団地の最寄り駅という一面を持つ。駅としても団地を中心とした住宅地に暮らす人たちの通勤通学に支えられているという。

団地の駅というから、大きな団地群がずらりと並んでいるものとばかり思ったら、駅前風景は意外とそうでもない。西口の駅前広場に出ると、まるで鉄道模型のジオラマにありそうな商店長屋と駅前ビル。東口にも小さなスナックや飲み屋が集まっている一角がある。

きっと、住宅地が生まれたころに、こうした駅前のプチ歓楽街もできたのだろう。仕事終わり、都心のターミナル近くで酒を飲むのではなく、自宅の最寄り駅まで戻ってから一杯ひっかけて。帰りが遅くなったら子どもが「お母さん怒ってるよ!」なんて迎えに来たりして。そんな昭和(が本当にそうだったのかはわかりませんが)っぽい駅前風景が、まだまだ残っているのであった。

一ノ割駅の周辺には…

武里駅のお隣は、一ノ割駅だ。ホームの脇には踏切があって、さらに踏切の脇には地下通路。長い時間遮断機が下りていても通れるように設けられたものだろう。間に踏切を挟んで東西に商店街が延びているが、基本的には何の変哲もない住宅地ばかりの駅である。

……と、すぐに一ノ割駅を後にしようとしたら、「この駅は、ぼくらにとっては大勝軒ですよ!」と言わんばかりに割って入ってきたのが春日部駅管区北春日部駅長の早川浩さん。一ノ割駅は早川さんにとっては管轄外なのだが、ラーメン店の大勝軒にはよく足を運んでいるようだ。

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