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小さな高級車「日産オーラ」を買っている人物像 購入者分析でわかったノートと異なる特殊性

東洋経済オンライン / 2024年1月27日 11時20分

下取りを考慮した「最終支払い額」としてはオーラ:295万円、ノート:262万円と、差は30万円程度となった。乗り出し価格で300万円を切るとなると、オーラまで検討範囲に入る消費者も多いだろうから、絶妙な価格差と言えそうだ。

日産車からの乗り換えは67%

次に基本的な属性情報として「性別・年代」の構成比を見てみよう。

比較対象の中でも、オーラは男性の多さが特徴的だ。ヤリスは、世帯内に複数台保有する家庭で女性ドライバーが利用するケースも多い車種であるため、女性比率が高くなっている。一方で、年代にはオーラとノートの間に大きな差はない。

続いて、前有車(購入前に乗っていたクルマ)をチェックしていく。オーラの前有車の1位は日産で67%。ノートも1位は日産であるが、こちらは77%とより「日産からの乗り換え」が多い。

オーラはノートより歴史が浅いモデルであるだけに、2021年の新発売とともに他メーカーからの購入者を獲得できていると見ることができる。

オーラでの購入体験・日々の利用体験を通して日産へのロイヤルティを高めることができれば、次の代替え購入時の潜在顧客として期待できるサイクルがまわる。オーラによって、日産がこれまで獲得できていなかった顧客層との接点を持つことができれば、プレミアムコンパクトとしての役割を十分果たしていると言えるだろう。

オーラが他メーカーユーザーを獲得できていることは、次のデータからも見えてくる。購入時の前提条件の結果を確認すると、「メーカー」「購入予算」の回答割合が、オーラはノートより低いのだ。つまり、日産というメーカーにこだわって購入した人がやや少なく、予算の制約から購入車種が絞られた人も少ない。

よって、オーラというモデルそのものの魅力から購入に至った、新たな日産オーナーを獲得できていると言える。裏を返せば、メーカーへのこだわりが強くない購入層だけに、どれだけ日産ファンを作り出せるかが次に向けての勝負どころだと見ることもできる。

プレミアムな部分への評価

次に、購入したクルマの「気に入った点」を見てみよう。オーラでは「スタイルや外観」「内装のデザイン」など、高級感が表れやすい見た目やデザインに関する項目のスコアがとても高くなっている。

加えて、「静粛性」や「運転をラクにする機能」などの装備面の評価も高い。オーラが他の車種との差異として押し出した特徴が、ユーザーにしっかりと届いている。最後に、各車に「あてはまるイメージ」を見てみよう。

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